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BTS「原爆Tシャツ」「ナチス衣装」が国際的な問題に ドームツアーは強行するのか

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10月には米TIME誌アジア版の表紙も飾ったBTS(防弾少年団)。特集は「BTSはいかにして世界を席巻したか?」

 韓国のアイドルグループ・BTS(防弾少年団)の「原爆Tシャツ」騒動が、まだ炎上を広げている。騒動は日ごとに大きくなり、いまや「原爆Tシャツ」だけではなく、次々と新たな薪がくべられ延焼し続けている。

 BTSのメンバー・ジミンが、過去に原爆のきのこ雲と万歳する韓国国民がデザインされたTシャツを着用していたことを発端に、大問題へと発展しているこの騒動。BTSは11月9日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)への出演を予定していたが、急きょ取り止めになった。

 8日、『ミュージックステーション』は公式サイトにて、<以前にメンバーが着用されていたTシャツのデザインが波紋を呼んでいると一部で報道されており、番組としてその着用の意図をお尋ねするなど、所属レコード会社と協議を進めてまいりましたが、当社として総合的に判断した結果、残念ながら今回はご出演を見送ることとなりました>と、BTS出演見送りの理由が件のTシャツにあることを説明している。

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 BTS(防弾少年団)の「原爆Tシャツ」騒動が、今、波紋を広げている。日本で「原爆Tシャツ」と呼ばれているのは、BTSのメンバー・ジミンが201…

ウェジー 2018.11.09

 これについてアメリカやイギリスの主要メディアも報道。米CNNは9日、BTSが日本の歌番組『ミュージックステーション』への出演を取り止めたことを報じ、その経緯にある「原爆Tシャツ」騒動を説明したうえで、<韓国と日本はともに第二次世界大戦の遺物に対してとくに敏感だ。朝鮮半島は1910年から1945年まで日本の支配を受け、第二次世界大戦で日本が負けて独立することができた>と説明を加えた。

 また、英BBCは、日本のネットで批判の声が高まっていることを説明し、先の戦争を踏まえて<これは両国双方にとって極めて敏感なテーマ>と表現して伝えた。

 どちらもBTSの「原爆Tシャツ」をめぐる騒動の根本を端的に伝えている。第二次世界大戦で日本が原爆を落とされて降伏した歴史は、韓国にとっては解放のきっかけとなった祝福すべきことだとの認識がある以上、その主張を表面化すれば対立化し、騒動は必然となる。国際的なアーティストであるBTSメンバーが、このデリケートな題材をモチーフにした洋服を着用したことが、日本での反発につながることは予想できただろう。

 日本でも多くのBTSファンは、「他意はない」「彼らは反日ではない」と擁護するが、意図的かどうかや“反日”か否かは問題ではなく、この騒動は、いわゆる日本の“ネトウヨ”が韓国に言いがかりをつけただけ、では落とし込めないところまで発展している。

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