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『バイキング』坂上忍ワンマンショーの人気が怖い 異なる意見を排除する硬直化した番組姿勢に疑問

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『バイキング』公式サイトより

 『笑っていいとも』(フジテレビ系)の後番組として、2014年4月から始まった坂上忍(51)司会による情報バラエティ番組『バイキング』(フジテレビ系)の視聴率が上昇している。

 芸能情報や時事問題をネタに、スタジオで激論を繰り広げる“生ホンネトークバラエティー”を売りにしており、今年6月には番組始まって以来初の週間平均視聴率で民放トップを獲得した。

 視聴率としては好調な『バイキング』だが、MCである坂上忍の“歯に衣着せぬ発言”つまり文字通りの“生ホンネトーク”が視聴者にウケていると見る向きが強い。しかし一方で、坂上忍の態度によっては、場が凍りつくこともある。

 いわば坂上忍のワンマンショーと化しており、彼(あるいは台本)と異なる意見は冷遇、排除されるのが定番だ。この番組が人気を博しているという事実は、恐ろしくもある。

坂上忍はゲスト評論家の主張を頻繁にさえぎる

 たとえばその傾向は、今月8日の放送で顕著だった。この日の『バイキング』では、八王子で女子中学生がいじめ被害の末に自死した事件を扱い、スタジオには明治大学文学部准教授でいじめ問題の研究をしている内藤朝雄氏がゲスト出演した。

 内藤氏は、日本の“学校教育の構造”がいじめやいじめ隠蔽につながっているとして、この構造から問題を考えなくてはいけないと主張。八王子の事件についても、隠蔽した学校やいじめをした生徒を責めるだけでは問題は解決しないとして、学校教育の構造を直視すべきだとした。

 しかし坂上は猛反論。声を荒げながら「じゃあ(八王子のいじめ被害生徒は)亡くなったってしょうがないといいたいの?」「あなたはいじめ問題を研究している方なんですよね?」「今回の学校の対応についてどう思いますか?」など、今回の事件に関する具体的な意見を要求した。いや、具体的な意見というよりも、いじめた生徒や、隠蔽しようとした学校を責める言葉を求めている様子だった。

 また坂上は、内藤氏が喋っている途中でも頻繁にさえぎるなど、失礼な態度もみられた。他の出演者も坂上に同調し、内藤氏の発言に対して「わかりづらい」等と言うばかりで、論点が噛み合わないまま議論は終了した。

 番組としては学校教育の構造ではなく、今回のいじめ問題についての学校側の対応の問題点などについての回答が欲しかったのだろう。そうであれば、スタッフと内藤氏との事前打ち合わせが充分でなかったのだろうか。せっかく番組に出演したにもかかわらず、MCに発言をさえぎられ、「わかりづらい」と排除されたのでは、何のために内藤氏を招いたのかわからない。番組趣旨に迎合して学校側の対応を責める役回りが欲しかったのなら、他に適役はいくらでもいそうなものだが。

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