BTSの「原爆Tシャツ」「ナチス」問題でデマ拡散 沈黙は破られるのか

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BTSを過剰に擁護する盲目的なファンもいる

 「原爆Tシャツ」の件を機に、BTSがナチスをモチーフにしたパフォーマンスやファッションを披露していた過去も国際的に問題視されている。BTS側の歴史認識が、国際的な共通認識と照らし合わせたときに歪、あるいは軽いものであった可能性は否めない。

 BTS側は彼らをプロデュース・マネジメントするスタッフも含め、ことの重大さをどれだけ理解しているだろうか。公式なアナウンスはなく、何日も沈黙を守っている。

 だからだろうか、一部のファンは過激化している。BTSの日本での活動が“阻害”され、自分たちがBTSの提供するエンタメを享受できなくなった“被害者”だとして、SNSで暴言を撒き散らすBTSファンが少なくない数、目につく。

 中には、「原爆くらいいいじゃん」「もう終わったこと」等との言動も見られ、悲しさと恐怖がわく。原爆によって大量の市民が虐殺された。言論は自由だが、戦争で何が起こったかくらい、小学校で学んだはずだ。

 また、「ジミンに悪気はない」「彼らのことをちゃんと知ってほしい」と擁護する声も大きい。

 たしかにBTSの活動を知りもせずに、「反日グループ」と認定して叩きたいだけの輩も大勢SNSを跋扈しており、訴えたくなる気持ちもわかる。BTSは、「自分自身を愛そう」と個々人の人権を尊重するメッセージを送り続けてきたグループで、彼らのメッセージに勇気を与えられた若者は多い。しかし彼らが優れたアーティストであることと、今回のこととは別問題であり、彼らには一連の問題について説明責任がある。

 「BTSが原爆看板をユニセフに持ち込んでいた」とするデマ記事や、黒い雨と日の丸で原爆を表現したPVがある、東日本大震災を揶揄していた――などといった真偽不明な情報も日本のネット上で拡散しているが、こうした内容は嘘であっても訂正されず、広がり続けたうえで蓄積していくことになるだろう。こうした情報の拡散は愚かとしか言えないが、人はネットでは自分の信じたいものしか見ない。これ以上の誤解を生まないためにも、BTS側の公式な見解が待たれる。

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