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安室奈美恵ラストDVDが売上の8割 「引退バブル」後のエイベックスはどうなる?

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 9月16日の引退から約2カ月が経ち、安室奈美恵は表舞台から完全に姿を消したが、その影響力は強く残り続けている。

 8月29日に発売された安室奈美恵のラストライブDVD&Blu-ray『namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~』は現在までに180万枚近くを売り上げた。これは音楽映像作品歴代1位の売上で、また、音楽映像作品では初めてミリオンを超えたタイトルとなっている。これまでの音楽映像作品歴代1位は、嵐が2009年にリリースしたミュージックビデオ集『5×10 All the BEST! CLIPS 1999-2009』で約90万枚だったが、ほぼダブルスコアの大差をつけてトップに躍り出た。

 この驚異的な売上は、所属していたレコード会社のエイベックスにも大きな影響を与えている(安室奈美恵は2013年から引退までエイベックス社内のレーベル・Dimension Pointに所属していた)。

 エイベックスは11月8日に2018年4〜9月連結決算のデータを公表しているのだが、それによると、前年同期比146億円(+21.4%)の増収で、4〜9月期としては過去最高の売上を記録したと書かれている。

 その景気の良さをもたらしたのが、音楽事業の増収である。アニメ事業とデジタル事業では、それぞれ10億円と25億円のマイナスとなっているが、音楽事業は前年同期から175億円も増えた。そして、そのような音楽事業の躍進を支えた理由として業績報告書は<音楽事業においてパッケージ作品の販売が増加したこと等により増収>と記している。

 では、どれほど増えたのか。音楽映像作品の売上データを見比べてみると、これが驚きの数字だった。

音楽映像作品は安室奈美恵効果で4倍以上の売上に

 前年同期の音楽映像作品の売上は49万枚だったのが、なんと215万枚へ驚異のジャンプアップ。『namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~』の売上は180万枚なので、エイベックスが売った音楽関連DVD&Blu-ray商品の8割を安室奈美恵作品が占めるということになる。しかも、音楽映像ソフトはCDシングルやアルバムに比べて単価が高いので(形態によって値段が異なるが『namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~』はだいたい8000円台)、その効果は大きい。音楽パッケージの売上は前年同期比で149億円も増えた。

 これを見て思い出したのは、昨年11月8日にリリースした安室奈美恵最後のベストアルバム『Finally』のことだ。

 このアルバムは、原盤権の問題なのか、ライジングプロダクションと契約していた時代(2015年1月まで)にリリースされた楽曲(収録された過去楽曲45曲中なんと39曲)がレコーディングし直されているなど発売前に微妙な話題があったものの、238万5000枚という驚異的なセールスを記録。ストリーミングがさらに主流となっていくこれからの音楽業界のことを考えれば、『Finally』は200万枚以上売り上げた最後のCDとなるであろう。そして、2017年の年間アルバムランキングでは当然のごとく1位に輝いている。

 この『Finally』は、エイベックスがその期に売ったアルバムの4割を占めていた。今年5月10日に公開された2018年3月期通期業績説明資料を確認すると、エイベックス全体でのアルバムの売上は、前年同期比で168万枚増えた567万8000枚。要するに、エイベックスの売ったアルバムのうち約4割が『Finally』だったのだ。

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