「ジャニーズ枠」をめぐってセクゾ、平成ジャンプのファンが一触即発?
ここ数日、NHKの公式発表を待たずして紅白出場者をフライングで報じるメディアも多かったが、とくに、13日のスポーツ紙が、デビュー1年目のキンプリの初出場が内定したとスッパ抜いたことは、ジャニーズファンの注目を大いに集めていた。

King&Princeのデビュー曲『シンデレラガール』。紅白の舞台で披露すると見られる。
なぜなら、紅白には「ジャニーズ枠」が存在するというのが公然の秘密。たとえば昨年は、TOKIOと嵐、関ジャニ∞のほか、5回目出場のSexy Zone、結成10年目にして悲願の初出場を果たしたHey! Say! JUMPという「5枠」があてがわれている。ジャニーズとNHKのパイプは太く、このシステムは磐石のものと見られていた。
しかし今年4月、TOKIOの山口達也(46)が強制わいせつで書類送検され、ジャニーズ事務所のイメージが急落。さらに、山口がMCをつとめていたNHK Eテレのバラエティ番組『Rの法則』をめぐり、NHKとジャニーズ事務所との蜜月関係には亀裂が入ったと見られる。ジャニーズ事務所はNHK局長から異例の厳重注意を受けるに至った。
こうした経緯を踏まえて今秋、一部メディアは、今年の紅白における「ジャニーズ枠」が激減するのではないか、と報道。ジャニーズファンも、今年はいったい何組が出場できるのかと、戦々恐々としていたのだ。
こうした状況のなか、キンプリ初出場がイチ早く報じられたことで、ジャニーズファンに動揺が走った。嵐や関ジャニ∞など常連グループは余裕の静観だったが、当落線上にいるとみられるSexy Zone(以下、セクゾ)、Hey! Say! JUMP(以下、平成ジャンプ)のファンの心中は推して知るべし。
後輩のキンプリがたった1年で紅白への切符を手にしたことへの嫉妬、自担グループがトコロテン方式で落選することへの危惧……セクゾ、平成ジャンプファンのSNSは荒れに荒れていた。もし、セクゾまたはジャンプが落選したとなれば、キンプリメンバーが末代まで祟られるであろうことは火を見るより明らかで、ファン同士の抗争にまで発展しかねない一触即発の状況だったのだ。
……というわけで、全ジャニーズファンが固唾を飲んで見守った紅白出場者発表だった。さて、今年はジャニーズ事務所から、10回目の出場となる嵐、7回目の関ジャニ∞が内定。そしてキンプリ、セクゾ、平成ジャンプ……この3グループとも、紅白の舞台に立つことが無事に発表された。蓋を開けてみれば、昨年と同じ5枠だ。
この吉報に、「セクゾちゃん紅白おめでとうーーー!!」「キンプリ初出場ほんとにすごい」「平成最後の紅白に、平成ジャンプのパフォーマンス見れて幸せ!」などと、各ファンから歓喜の声が続出している。なかには、「キンプリの抜擢どうかと思ってたけど、セクゾ出るからもういいや(笑)一緒にがんばろー!」「ジャニーズの次世代グループで紅白盛り上げよう!」などと、平和的なコメントも見られている。一時はどうなることかと思ったが、なんとかファン大円団の年末を迎えられそうだ。
しかし、よくよく考えてみれば、デビューの1994年から24回連続で出場しているTOKIOの不在が大きい。山口の不祥事さえなければ、TOKIOは今年も出場を決めていたはずだ。TOKIO枠にギリギリで滑り込んだのは、セクゾか平成ジャンプか、はたまたキンプリだったのか……。しかしこんなことは考えてもキリがないので、3組の出場を素直に喜ぶべきなのだろう。
(今いくわ)
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