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TikTokの大流行に見るSNSの低年齢化、ネット顔出しのリスクを子どもにどう教える?

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TikTok公式HPより

 2018年の流行語大賞にもノミネートされ、大流行中の動画共有アプリ「TikTok」。ぺこ(23)&りゅうちぇる(23)や、人気Youtuberのヒカキン(29)などの有名人が利用する影響もあり、中高生女子を中心に爆発的な流行を見せている。

 国内リリースは2017年8月とまだ日が浅いにも関わらず、TikTokの利用者は10代で13.6%、20代で13.0%(2018年8月、MMD研究所調査データより)。TikTokは今後、さらに勢いを増していくだろう。

 TikTokの特徴として、「リップシンク(口パク)機能」がある。ユーザーは、アプリ内に用意された音楽に合わせて口パクやダンスを行い、スマホカメラで15秒間のショートムービーを撮影する。アプリ上で簡単に加工や編集ができ、できあがった動画を投稿することで、視聴者とのコミュニケーションを図る。フォロワーやいいね! の数で承認欲求を満たすのは、ほかのSNSと同じ性質だ。

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TikTokで中高生に人気のぺこ(右)りゅうちぇる(左)。アカウントのフォロワーは29万人を越える。

 若年層のSNS利用に詳しい、ITジャーナリストの高橋暁子氏は、TikTokが中高生の支持を得る理由を、次のように分析する。

 「前提となるのは自撮り文化ですが、Instagramだと、おしゃれな写真を投稿して人気を得るには、海外旅行に出かけたり、人気のスイーツ店に並んだりと、コストや手間をかける必要があります。一方で、TikTokは流行りの投稿を真似するだけでよく、オリジナリティやクオリティを要求されないため、いつでもどこでも自撮りをして気軽に投稿することができます。この敷居の低さが、中高生に中心に支持を得ている要因でしょう」(高橋氏、以下同)

 

高橋暁子 ITジャーナリスト
SNSや情報メディアリテラシーが専門。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆 、監修、講演などを手がける。『あさイチ』『ホンマでっか!?TV』などメディア出演 多数。近著に『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)。
ブログ http://akiakatsuki.hatenablog.com/
Twitter https:/twitter.com/akiakatsuki

 

 最近、合計フォロワー数が100万人を超える女子高生姉妹、エリカ(18)&マリナ(17)が、人気TikTokerとしてバラエティ番組や雑誌グラビアに進出したというパターンも生まれている。若い世代にとって、TikTokは芸能界への登竜門としても認識され始めているという。

顔出し動画はリスクがある 制服から個人情報が特定されることも……

 しかし、TikTokは中高生の閉じられたコミュニティではなく、悪意を持って利用するユーザーも存在することも忘れてはならない。高橋氏は、TikTokの危険性を次のように指摘する。

 「女子中高生の動画のコメント欄に、『どこ住み? 会いたいです』『LINE交換しよう』などと、ナンパまがいのコメントが見られることは日常茶飯事です。DM(ダイレクトメール)機能で直接メッセージを送ることもできるので、ネットで知り合った人と接点を持つきっかけにもなり得るでしょう」(同)

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