TikTokへ投稿することは、自分の顔や身体を不特定多数に向けて公開するというリスクを孕んでいる。SNSでは利用者のネットリテラシーが要求されるが、若いユーザーが大半を占めるTikTokでは、警戒心が低く、常識を欠いた投稿も目立っているという。
「制服や学校指定のジャージ姿で放課後の教室などで動画に映る女子中高生も多いですが、学校はもちろん生活圏まで特定されるという危険があります。その気になれば、投稿時間から生活パターンも割り出せますし、リアルな友達のコメントから個人名などの情報を得ることもできるでしょう。ストーカー被害や、性被害に発展する懸念があります」(同)
さらに、一部の若いユーザーには、コメント数やいいねを稼ぐため、パンチラや水着姿などのきわどい動画の投稿も見られている。より多くの視聴者を集めることで承認欲求を満たすことが動機だと考えられるが、投稿内容の過激化は看過できない。
より厄介なのは、こうした動画がYoutubeやまとめサイトに知らないうちに転載されてしまうことだ。ネット上には、「TikTokのかわいい女子中学生まとめ」「JCJKのエロいTikTokまとめ」というタイトルでまとめられ、拡散されるパターンも見受けられる。悪用に気づいて動画を削除したところで、広いインターネットの海に揺蕩った動画を完全に消去することは難しい。