坂元裕二が『東京ラブストーリー』から「社会派作家」に変貌した理由

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坂元裕二は本当にテレビドラマから引退してしまうのか

 坂元氏といえば、2018年1〜3月放送の『anone』を最後にしばらくの間テレビドラマの世界から離れると宣言している。『プロフェッショナル』で坂元氏は<書いてないシーンとか、書いてないセリフとかないんじゃないかと思うぐらい。もう何書いても、『これ書いたな』と思っちゃうんですよね。底打っちゃったんじゃないかという不安がある>と、テレビドラマの枠内で書き続けることへの倦怠感を語り、そのうえで<テレビじゃない、自分にとって違う容器のところに行けば、何か生まれるんじゃないか>と、新たな挑戦で作家としての幅を広げることができるのではないかとの希望を語っている。

 ただ、それは「もう二度とテレビドラマの脚本は書かない」ということではないようだ。

 また、「Yahoo!ニュース」の特集記事(2018年9月23日付)でインタビューを受けた際には、<70歳、80歳になっても脚本を書いている自分の姿は想像できますか>との質問にこういった答えを返していた。

<できないです。書いているとは思えない。けど、40歳になった広瀬すずのセリフを書きたいなとは思うんですよね>

 『プロフェッショナル』で説明されたように、坂元氏の作品が彼自身の「日常」や「生活」から生まれるものである以上、これから先、娘の成長であったり、自身の加齢などといった日常の変化から紡ぎ出される、これまでの坂元氏の作品にはない新たな物語があるはずだ。

 それが映像化されるのは、これまで通りのテレビドラマなのかもしれないし、映画や舞台なのかもしれないし、はたまたNetflixなど新興のプラットフォームを使ったコンテンツなのかもしれない。

 これから先、坂元裕二はどんな物語を描くのだろうか。

(倉野尾 実)

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