政治・社会

消防団員のコンビニ立ち寄りは禁止されていた! 背景に“一般市民の目”と精神論

【この記事のキーワード】
konnbini1116

Thinkstock/Photo by moodboard

 千葉県君津市の消防本部は、年内に活動中の着用規定を正式に廃止すると発表した。廃止によって、君津市の消防団員は制服姿のままでもコンビニに立ち寄り、弁当や飲み物が購入できるようになるようだ。

 君津市の着用規定では、消防団員に対して活動時以外での制服の着用を禁止していた。そのため、制服姿でコンビニに立ち寄ることはできず、今までは長時間にわたって飲まず食わずで活動にあたることもあったという。

 また、この着用規則は君津市の消防団が発足した翌年の1971年から施行されていたというが、消防団員の数は年々減少傾向であり、団員の立場から規則を見直した結果、廃止を決定したそうだ。

コンビニへの立ち寄り禁止は“一般市民の目”が影響

 長年にわたり制服でコンビニへの立ち寄りが禁止されてきた背景には、“一般市民の目”が大きく影響しているようだ。

 消防団員の立場は地方公務員(非常勤特別職)であり、総務省消防庁のホームページによると、災害活動または訓練に出動した場合、多くの市町村で出動手当として数千円程度が支給されているという。

 多くの消防団員は、それだけで生計をたてることは難しく、本職を持っているようだ。しかし、小額であれど市町村から手当てを受け取っている消防団員がコンビニに立ち寄った場合、仕事を“サボっている”と一般市民が憤りを感じる懸念があるため、君津市の消防本部は規定廃止を発表すると共に、市民の理解を得る活動を行うとも説明している。

 実際に公務員が制服でコンビニに立ち寄ることをよく思わない人はいるようで、警察官の場合、制服姿でコンビニに立ち寄ることは一般民からサボっていると誤解されることがあるため、以前まで自粛するように指導してきたという。しかし、警察官にも休憩は必要であり、警察官が店内に入ることで防犯につながるという声も上がり、徐々に解禁されていった。

1 2

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。