ディズニーランド「11時間待ち」の大盛況も素直に喜べないブラックな裏事情

【この記事のキーワード】

 加藤の問いに対し、水ト麻美アナウンサー(31)は「そこはキチンとされていたと思いますよ」とフォローしたが、加藤は「そうですか? ミッキーもやっぱり休憩してほしいよね」とコメントしている。

ミッキーの着ぐるみの中は……過重労働にパワハラ、ディズニーのブラックっぷりが露呈

 加藤浩次がアクターを気遣ったのは、東京ディズニーランドにおけるブラックな労働環境がすでに明らかとなっているからだろう。今年7月、東京ディズニーランドでショーなどに出演していた契約社員の女性2名が、同園を運営する株式会社オリエンタルランド(以下、オリエンタルランド社)を相手取り、「安全配慮義務に違反した」として約755万円の損害賠償を求めて提訴を起こしていた。

ディズニーランドのパワハラ告発&ブラックバイト横行、夢の国は崩壊寸前

 9月18日発売の「FLASH」(光文社)が、「東京ディズニーランド」の暗部を報じている。ディズニーランドで働くキャスト2名が、度重なるパワハラ…

ディズニーランド「11時間待ち」の大盛況も素直に喜べないブラックな裏事情の画像1
ディズニーランド「11時間待ち」の大盛況も素直に喜べないブラックな裏事情の画像2 ウェジー 2018.09.20

 11月13日には千葉地裁で第1回口頭弁論が開かれ、原告女性2人が会見を行っている。

 ことのあらましはこうだ。原告のひとりで2015年から働く契約社員Aさん(29歳、女性)は、総重量10~30キロの着ぐるみを着用して30分~45分にわたるショーに出演し、来場客と記念撮影や握手をするグリーティングに当たっていた。昨年1月、手首に違和感を覚えて受診したところ、神経などを圧迫される「胸郭出口症候群」と診断された。過酷な労働条件下で勤務を続けることは困難だったが、オリエンタルランド社は労災申請手続きもせず、休業補償もされなかったという。

 Aさんは2017年8月に労災認定を受けて現在は休職しているが、オリエンタルランド社を「けがをしたら終わりで、フォローもないという職場」と批判し、「健康状態に応じて業務内容を軽減すべき義務を怠った」と訴えを起こしている。

 もうひとりの原告で、2008年から働く契約社員Bさん(38歳、女性)は、2013年に着ぐるみを着用しての勤務中に客のいたずらによって右手薬指を負傷。上司に労災申請したが、「それくらい我慢しなきゃ。君は心が弱い」と言われ、取り合ってもらえなかったという。これをきっかけに、Bさんへのパワハラやいじめが横行する。

 Bさんが勤務中、バックステージで過呼吸の発作を起こした際は、上司から「病気なのか。それなら死んじまえ」「30歳以上のババアはいらねーんだよ。辞めちまえ」などと暴言を吐かれたそうだ。また、先輩アクターからも「お前みたいにやる気の無い奴は、全力でつぶすから」など言われたという。こうしたいじめは5年間続き、Bさんは心療内科への通院を余儀なくされたと主張している。Bさんはオリエンタルランド社を「パワハラに対して適切な措置を講ずる義務を怠った」として訴えている。

 しかしオリエンタルランド社は、Aさんの訴えに対して「労災認定の記録には『胸郭出口症候群の発症は確認できない』との意見が記載されている」と指摘。また、Bさんについても「パワハラ発生時、(原告の)女性と相手方が同時に勤務していたことを確認できない」とし、争う姿勢を見せている。原告の弁護団は「誠意をもって応じる姿勢がない」と、オリエンタルランド社を批判した。

1 2 3

「ディズニーランド「11時間待ち」の大盛況も素直に喜べないブラックな裏事情」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。