ディズニーランド「11時間待ち」の大盛況も素直に喜べないブラックな裏事情

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 この会見の様子は、14日放送の『スッキリ』でも報じられたが、原告のBさんがパワハラを受けてもなお「ゲストが第一なので、自分さえ我慢していればゲストの夢を壊さないという気持ちだけでやってきました。ディズニーが悪いわけではありません」と、涙ながらに訴えていたのが印象的だった。

 原告のふたりがどれほどディズニーを愛していた(いる)のかは、多くの犠牲を払ってまでディズニーランドで働きたいという態度から推し量ることができるだろう。

もう、ディズニーを「夢の国」として楽しめない

 しかし、ディズニーランドの過酷な労働条件や、ブラックな企業体質は、数年前から囁かれ続けてきた。2014年2月、ディズニーランドのショーに出演していたパフォーマーが不当な理由で雇い止め(解雇)されたとして、自発的な労働組合「オリエンタルランドユニオン」を結成したことがニュースになると、ディズニーランドの現場を支えるキャストのおよそ9割がアルバイトという不安定な雇用状況にあることや、契約社員になっても労働条件の改善が見られないことなどが世間の知るところとなったのだ。

 今回の訴訟で、パワハラや過重労働が明らかとなったことで、ディズニーを単純に「夢の国」として消費できなくなってきた。いくらファンであっても、きらびやかなショーの裏側ではパワハラが行われていることや、着ぐるみのアクターがじつは満身創痍であるという事実を知ってもなお、純粋に楽しめる人は多くはないのではないか。

 ディズニーにはいまだ熱心なファンが多いことは、冒頭のニュースでも明らかだが、パワハラ訴訟の結果次第では、この問題はより広く知られることとなるだろう。

 ミッキーは世界的に不動の人気キャラクターとして長きにわたり愛されてきた。その名声を貶めることのないよう、オリエンタルランド者には「夢の国」の世界観に恥じない労働環境を徹底してもらいたい。

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