羽生結弦とブライアンコーチに“また”不協和音報道…ヒーローの宿命なのか

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 とはいえ、ブライアン氏は、羽生を実力不足と見ているわけではない。<「“彼(羽生)ならもちろんできるだろうし、彼以外いないだろう”と展望を語るものの、“ケガはしてほしくない”というのが本音。ケガのリスクを負ってまで4回転半ジャンプに挑戦することをよしとしていないのです」>と、スケート連盟関係者は弁解している。

 この記事が事実だとすると、ブライアン氏の脳裏には、昨年の苦い記憶がこびりついているのかもしれない。羽生は昨年、今年2月の平昌五輪に向けて4回転ルッツへのチャレンジを始めていたが、直前のNHK杯で負傷。あわや五輪も……といったところに、ブライアン氏の助言によって4回転ルッツを封印し、五輪で金メダルに輝いたという経緯があった。ブライアン氏が、羽生を心配し、再びリスクを背負うことを倦厭する気持ちも分からなくはない。

 しかし羽生結弦という男は妥協を知らない。一度決めた目標には全力で取り組むーーーこの志の高さこそ、羽生らしさといえるだろう。絶対王者ながらも、チャレンジする姿勢を決して崩さない羽生と、それをサポートするブライアン氏。むしろそれは、選手とコーチのあるべき姿であり、「不協和音」などと表現するのは大げさだろう。

 羽生とブライアン氏の関係については、今年の平昌五輪においてもいくつかのメディアが「不仲」を騒いでいた。「FLASH」(光文社)は「2人の関係は冷え切っている」と伝え、「週刊文春」もまた、「『美学』と『戦略』葛藤の果てに…ブライアンコーチとの愛憎6年」と題し、2人の関係に問題があるとしていた。

 両誌とも、羽生が頑固かつ負けず嫌いで自己愛が強いがゆえにコーチと衝突しがちだとの論調であったが、現在まで2人が築き上げてきた信頼関係を見れば、その見立ては完全に外れていると断言できよう。羽生がこれほどの活躍を見せれば、どこからともなく「アラがあるはずだ」との記事も出てくるのはもう仕方がないのかもしれない。とはいえシーズン中に出てくるこうした雑音に惑わされるようなチーム・ブライアンではないはず。今はともあれ、「全力での治療」に専念してほしい。

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