外国人技能実習生に降りかかるセクハラ・パワハラ「工具で頭を殴られた」「仕事中に性器を見せつけられた」

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「週刊女性」2018年12月4日号は、この裁判の記録を掲載。その内容は女性差別と外国人差別がない交ぜになったあまりにもひどいものだった。これらすべてが真実かどうかは断定できないが、前述したような外国人実習生の置かれた境遇を見る限り、こういった事例は多かれ少なかれさまざまな職場で起きているのだと思わざるを得ない。

 被害を訴えている女性は茨城県の農家で大葉摘みの仕事をしていた。農家での労働環境は過酷だった。朝8時から午後4時までは大葉を摘み、その後、休憩を挟んだ午後5時からは摘み取った大葉を10枚ひと束にする作業を行った。この作業は深夜にまでおよぶこともあったというが、残業で支払われた時給はわずか300円だったという。前述の通り、この賃金未払いは裁判でも認められている。

 女性が訴えているセクハラは雇い主の父親である70代男性からなされたもの。技能実習生へのセクハラは初日から始まり、「一緒に寝てくれ」「俺と結婚してくれ」「一緒にシャワーを浴びたい」といった言葉を投げかけられたという。

 そういった行為はすぐにエスカレート。同誌では、原告が主張したセクハラ被害がこのように紹介されている。

<女性技能実習生と一緒にビニールハウスのビニールを取り換える作業をしていたとき、自身の性器を露出して、笑いながら歩き回りました>
<女性技能実習生の部屋のベッドと台所の間の通路に座り込み、通りかかった私のスカートを突然下に引っ張りました>
<メロン包装用の網を広げて同僚の女性技能実習生の胸に押し付け、彼女が嫌がるとズボンの外から自分の性器のあたりにメロン包装用の網を掛け、女性技能実習生にみせてきました>

 実習生の女性は管理団体にセクハラ被害を訴え出た。しかし、管理団体は女性を守るどころか、セクハラを隠ぺいするために女性を恫喝したという。

人権侵害の問題を解消せずに法案成立を急いではならない

 「週刊女性」2018年11月27日号で紹介された技能研修生の史健華さんは「ニホンが大嫌いになりました」と語っている。技能実習生たちが置かれている環境を見ると、そのような感想を抱くのは至極当然のことと思える。

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