外国人技能実習生に降りかかるセクハラ・パワハラ「工具で頭を殴られた」「仕事中に性器を見せつけられた」

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 本稿冒頭で挙げた政府によるデータ改ざんは、失踪した外国人実習生への聴取票にある「失踪動機について」の項目の「低賃金」「低賃金(契約賃金以下)」「低賃金(最低賃金以下)」をひとまとめにして「より高い賃金を求めて」と言い換えた。この言い換えの仕方では、実習生たちの置かれている過酷な状況が見えてこず、まるでお金欲しさだけで逃げ出したように見える。法務省が技能実習生受け入れ先での問題を隠すために意図的にデータを隠したという疑いがかけられて当然だろう。

 出入国管理法改正案で新たに在留資格では、技能実習生から移行する人が半数を超えると見られている。そのような状況である以上、技能実習生たちを取り巻く人権侵害の問題は必ず解消させなくてはならないが、外国から来た労働者を「モノ」扱いしてはばからない政府側にそういった姿勢はまったく見えてこない。

 この法案がこのまま通されてしまえば、新たな「奴隷」の犠牲者を生み出し、この国の「品位」はどこまでも下がっていくだろう。

(倉野尾 実)

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