次は誰が何をしでかすのか!? 強烈キャラ陣の今後に期待
しかし、一昔前に流行した王道「胸キュン」シーンの「指なめ」を再びドラマで目にすることができたのは嬉しい。衛生上良くないということで廃れてしまった「指なめ」。懐かしすぎて吹き出してしまった。次回、もしも「壁ドン」が登場したら大爆笑してしまいそうだ。見てみたい。
驚きの「指なめ」を上回る極めつきのシーンは、第二話のラストで多衣と旬平が見せた破壊力抜群のペアルック。借金を返済するため多衣の住むマンションを訪問した通子の前に、「多衣とは会っていない」と話していた旬平が「ただいま」とのんきに出現。その姿を目にした通子は愕然とする。なんと旬平は多衣とペアのスウェットを着用していたのだ。ショックを受ける通子と勝ち誇る多衣、渋い顔を見せる旬平。通子ではないが大きな衝撃を受けてしまった。
まだ序盤だというのに、離婚、借金、女将デビューとまるで昼ドラのようにスピーディーな展開で進んでいく『あなたには渡さない』。強烈な多衣のほか、怪しさを隠しきれていない仲居の八重(荻野目慶子)や反抗期の娘・恵美(井本彩花)など、通子を困らせそうな人物はまだまだたくさんいる。
第三話では先代板長の愛人だったという鶴代(萬田久子)が登場して料亭「花ずみ」をかき回し、多衣と仁義なき闘いを繰り広げるという。2人の争いになぜか巻き込まれてしまう通子が、どう立ち回るのか楽しみだ。
男が情けないほど、女は輝く?
強い女性たちが魅力的なこのドラマは「女の闘い」がメインだからなのか、男性陣の魅力に乏しい。特に旬平の情けなさが際立っていて、なぜこんな残念な男を通子と多衣が取り合うのかが謎。理解に苦しんでしまう。多衣に離婚届を預けたり、自分の浮気を棚に上げて通子に「夫婦ならわかってほしかった」と甘えを見せたりと姑息きわまりない。多衣の体に溺れたと言っておきながら、通子にも未練が残っているような素振りを見せ、とにかく優柔不断。どうにもこうにも良い所を探しにくい男だ。苦悩しているような渋い表情もカンに障る。しかし旬平が笠井の「指なめ」に匹敵する技を披露してくれれば、少しは好感度が上がるかもしれない。韓流ドラマでも流行した「バックハグ」あたりを繰り出してくれないだろうか。