星野源は壊れかけていた「目の前の人に唾を吐いたら人生終わるかなと妄想していた」

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 車内は外から見えないようにすべての窓を黒いカーテンで覆い、また、フロントガラス越しにも後部座席が見えないように仕切りをつくっていたのである。

 生田斗真の指摘により、星野源はようやく、過剰な防備こそが心を蝕む要因をつくっていたことに気がつく。

<そうか、僕はまだ病んでいたのか。
 それから全てのカーテンを外し、窓を開けた。夕焼けを見ながら風を感じるなんて久しぶりであった。
「ああ、最高だわ」
 隠れることはなんて馬鹿らしいんだろう。楽しいことも、悲しいことも、クソだと思うことも、全て堂々と表現してやろうと思った。その瞬間から僕は、本当の意味で、負の自分を乗り越えることができたのである>

 こうして、アルバムや全国ドームツアーといった大きな仕事にも取り組むことができるぐらいメンタルが回復し、また、塞ぎ込んでいた時期についてラジオや雑誌のインタビューやエッセイで明かすこともできるようになった。

 ただ、星野源の不調の原因のひとつは、「有名税なのだから我慢しろ」とばかりにプライベートな領域にまで踏み込むメディアや、マナー違反の接触を試みようとするファンの行動である。

 芸能マスコミによる過剰な取材はかねてから問題視されてきたが、最近では、大倉忠義(関ジャニ∞)がストーカーまがいの行動に出るファンを諌める声明を出したりと、ファン側の節度ある行動を求める声も起きるようになった。

 メディアやファンの行き過ぎた行動がひとりのミュージシャンのキャリアを潰しかけた事実は重く考える必要がある。

(倉野尾 実)

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