
日本テレビ『獣になれない私たち』オフィシャルサイトより
11月28日放送の『獣になれない私たち(以下、けもなれ)』(日本テレビ系)は、いよいよ第8話。『けもなれ』は、周囲の期待に応えすぎる“気づかい女”の深海晶(新垣結衣)を中心としたラブかもしれないストーリーだが、第7話もまた大きな動きがあり視聴者の心を揺さぶった。
晶の恋人である京谷(田中圭)の元カノ・朱里(黒木華)が晶に心を開き、かと思えば晶はやっと京谷に別れを切り出す。すれ違ったまま、二人の関係は終わりを迎えた。
宅配泥棒の朱里が荷物を返しにきた!
京谷の母・千春(田中美佐子)が晶に送った宅配便を自分のマンションに持って帰ってしまった朱里は、罪悪感が働いたのか、晶の家にそれを返しに来た。仕事から帰ってきた晶は朱里が部屋の前にいることに驚くが、終電がないからと家の前で寝始める朱里を放っておけず、部屋に招き入れる。
次の日、5tapを訪れた朱里は恒星(松田龍平)に向かって、「みんな深海晶のことが好き」「(晶は)完璧なキラキラ女子」と愚痴をこぼす。すると恒星はそうでもないよと否定し、「(朱里は)自分が一番不幸だと思ってる? 不幸の背比べは楽しいですか?」と、視聴者の意見を代弁するような言葉を並べた。激怒した朱里はビールを恒星にぶっかけ、妬ましいはずの晶の自宅へ戻っていく。
朱里が暴れたという知らせを聞き5tapにきた晶は、恒星を「私は言わなすぎだけど、恒星さんは余計なことを言いすぎ」と叱る。恒星は以前も晶をかばって京谷から殴られた経験があり、晶が帰った後に「誰のために」とショックを受けていた。普段は冷徹に見られることの多い恒星だが、お人好しな面もある。
5tapから戻った晶は、落ち込む朱里にビールを差し出し「朱里さんと本音で話そうと思って」「私と朱里さんは似てる」「もし出会う順番が逆だったら、私が朱里さんで朱里さんが私だったかも」と語りかける。最初は反抗していた朱里だったが、「京谷の求める理想の彼女になるために無理をしていた」と打ち明ける晶に共感したようで、「私も時々思ってた。京ちゃんは(私が)あなたみたいになってほしいんだなって」と本音をこぼす。そして晶は「私たち、誰の人生を生きてきたんだろうね」とポツリ。
性格は違えど、京谷の彼女という立場を経験したことは一緒の二人。今まで反発し合ってきた仲だったが、実は共感するところも多いのだろう。
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