
大阪・大丸梅田店5階に登場した「iroha」ポップアップストア
女性向けセルフプレジャーアイテムブランド「iroha」が、11月21日~12月25日まで大阪・大丸梅田店にてポップアップストアを出店しています。
今年8月の初開催に続き、第2弾となる今回のテーマは「夫婦愛」。百貨店という明るくオープンな空間で高らかに「性」を謳う「iroha」ポップアップストア、その様子をレポートします。
「セルフプレジャーアイテムは初めて」の女性も、周囲の視線を気にせずにじっくり選べる店内
大阪・大丸梅田店の5階は、「うふふガールズ」と名づけられた若年女性向けファッションフロア。多くの女性たちがホリデーシーズンに向けた買い物を楽しむなか、ひときわ華やぐ一角を発見しました。

(左)ピンクの暖簾の先は女性限定なので安心。周囲の目を気にせずゆっくりできるよう、木の格子で顔が隠れるような店舗デザインの工夫も。
こちらが、「iroha」のポップアップストアです。向かって左、ピンクの暖簾の中は女性限定コーナー。周りの目を気にせずにじっくりと選べるように、居心地の良い空間になっています。向かって右は、パートナーといっしょに立ち寄れるカップルコーナー。こちらは男性のみの来店もOKです。
暖簾の向こう側には、形も色も、もちろん性能もさまざまな「iroha」シリーズがラインナップされていました。これら全てが、女性用セルフプレジャーアイテムです。見た目もかわいらしく、ひと目には性的な意図で使うアイテムとは分かりません。

「iroha」シリーズがズラリ。触ってみると、プニプニしてて気持ち良い! これだけで癒し効果もあるかも……?
店内では、買い物ついでにひとりで訪れたお客さんがじっくりと、または友達同士のお客さんがワイワイはしゃぎながら商品を吟味していました。
そこで、商品を物色していた2人連れの女性客(30代)に、お話を伺ってみました。友人に連れて来られたという女性は、「これまでセルフプレジャーアイテムを使ったことがなかった」と言いつつ、「イメージがガラリと変わりました! もっと、プラスチックみたいな無機質なものを想像していたのですが、触ってみたらすごく柔らかくて気持ちいい(笑)。見た目も全然いやらしい感じがなくて、むしろかわいいですね」と好印象。さらに、「いい買い物ができました!」と、初購入に至った商品を自慢げに見せてくれました。
もうひとりの女性は、「iroha」が気になってバラエティショップに足を運んだことがあるというものの、「ほかのお店では、男性の目が気になって手に取りづらかったんです。ここはファッションフロアにあって、お店の雰囲気も入りやすくて良かったです」と言います。
TENGA広報の西野芙美さんは、「現在、irohaの約8割はネットショップからの購入ですが、商品の質感や大きさが分からないため、ためらわれるお客さまも多かったようです。実店舗という試みでは安心感を持って選んでいただけるように、お客さまの悩みや希望をスタッフがヒアリングしつつ、商品を丁寧に説明しています」と話します。
スタッフによる説明は、20~30分ほど及ぶことも。「自分には、どれが合っているか分からない」という女性にも、じっくり耳を傾けるスタッフの姿勢が印象的でした。さらに西野さんによれば、「お客さまとスタッフが、セックスの話で盛り上がることもしばしば。普段は話しづらいようなことも、この空間ではフラットに話していただけるのかも知れません」とのことです。

多くのお客さんが商品を吟味している店内。じっくりと選んだり、フラリと立ち寄ってみたり、さまざまです。
21日の出店初日には、80代の女性が「娘へのプレゼントを探しに来た」と来店。さらに、スタッフと話しているうちに「私にも使えるかしら?」と、自分用の商品も購入して帰ったという素敵なエピソードも。ここでは、20~80代という幅広い年齢の女性が、「性」を存分に楽しんでいます。
今年8月に大丸梅田店に初出店した時は、たった2週間という短い期間に1500人以上が来店。目標の3倍以上となる約400万円を売り上げ、大盛況のうちに幕を閉じました。西野さんは、百貨店への出店は、初めは不安も多かったこと振り返りながらも、「前回の成功によって、大阪に「iroha」の存在が受け入れられつつあるという手応えを感じています」と、嬉しそうに語ってくれました。
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