『まんぷく』ハマった安藤サクラ、強烈キャラの松坂慶子も最高! 善人よりもたくましく

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連続テレビ小説「まんぷく」公式Twitterより

 「朝ドラの王道」「元気がもらえる朝ドラ待ってました!」「福子と萬平の今後が楽しみ」と視聴者から大好評のNHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』。ドラマ放映前は、主演の安藤サクラを知らずに「誰?」と疑問に感じた人は多かったはず。

 しかしドラマが放送開始されるやいなや、彼女の演技は大絶賛。評価は急上昇し、飛ぶ鳥を落とす勢いである。

 朝ドラ初の「ママさんヒロイン」「オーディションなしの抜擢」と話題に事欠かないこのドラマ。物議を醸した前作『半分、青い』では作品の良し悪しよりも、脚本家のツイートだったり急展開すぎる内容に批判が多かった。しかし今作は前作と一変して好感触。NHKから嬉しい悲鳴が聞こえるかもしれない!?

松坂慶子の“モンスター母”ぶりから目が離せない

 『まんぷく』は、今や生活に欠かせないものとなったインスタントラーメンを生み出した夫婦の知られざる物語を描いている。何度失敗を繰り返しても諦めず、前向きに挑戦を続ける萬平(長谷川博己)と福子(安藤サクラ)夫婦の仲むつまじい姿は、「見ていると微笑ましい」と評判だ。

 しかしこのドラマ、ただのラブラブ夫婦のドラマだと思ったら大間違い。なんとヒロインの母親・鈴(松坂慶子)が超が付くほどの強烈な女性なのである。朝ドラのヒロインの母親といえば、「優しさ」と「救い」を象徴し、視聴者を魅了する存在。けれど鈴ときたら仮病を使って長女の結婚を阻止しようとしたり、福子と萬平の仲を邪魔したりと、だいぶ姑息な性格なのである。娘たちの夫の悪口はもちろん、口を開けば不平不満や泣き言のオンパレード。この母親から優しい三姉妹が産まれたのは奇跡としか言いようがない。

 モンスター母と呼ばれてもおかしくない鈴だが、実は良いところもあったりする。萬平を快く思っていない鈴だが、萬平が病に伏せた時は、「福子を未亡人にしないで」と必死に願い神社でお百度参りをしたり、福子の浮気疑惑が浮上した時は、「私は信じます。誰が何と言おうとどんな噂が流れようと、私は娘を信じます」と強く言い放ったり。行き過ぎている部分は多々あるが、情に厚い温かな女性なのだろう。ただのモンスター母ではなかったのだ。今までは鈴に良い印象を持てなかったが、このエピソードから好感度が上昇した。

 モンスター母・鈴以外にも、善人なのか悪人なのか掴めない世良(桐谷健太)や喧嘩っ早くトラブルメーカーの岡(中尾明慶)など一筋縄でいかない人物たちはたくさん。このドラマの魅力的なところは、登場人物の長所だけではなく短所もしっかりと描き、無理に善人として改心させないことだ。戦後のこの時代を生き抜くことは優しさだけでは難しい。たくましく生きる図太さは必要不可欠である。ドラマが放送を開始してもうすぐ2カ月が経過するが、今後はどんなたくましい人物たちが『まんぷく』を盛り上げるのだろうか? 出会いにワクワクする。

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