日本初!筑波大学に学生御用達の完全キャッシュレスのスーパーマーケット

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既存のコンビニやスーパーとは異なる品揃え

 こうして大学生に対してさまざまなサービスを提供しながら、商品構成でも彼らのニーズに的確に対応し、需要を確実に取り込もうとしている。

 学生の懐具合を考え、特に意識しているのが低価格。全体の半数近くをカスミのEDLP(エブリーデーロープライス)「共感プライス」商品にし、全面的に安さをアピールしている。

 個食、食べ切り、簡便調理、即食といったニーズが強いことから、電子レンジ対応商品や小容量、惣菜、弁当などの商品も強化した。カップ麺を中心に即席麺をはじめ、冷凍食品も電子レンジ対応のパスタや丼物を数多く揃えた。

 店の近くにはスポーツ選手が住む学生寮もあることから、1090カロリーの「ジャンボメンチカツカレー」(398円)など、ボリュームのある高カロリーの弁当も投入している。

 生鮮食品は、肉と魚は品揃えを絞り込んで近隣の店舗から商品を運び、野菜や果物はカット野菜や小容量アイテムを充実させた。

 菓子やドライフルーツの量り売りで楽しさも演出。留学生向けの輸入菓子や、イスラム教徒向けのハラル認証の商品もコーナー展開している。学生が帰省するときの手土産として、筑波大学の公式オリジナルグッズと茨城の土産品を取り扱う売場も設けた。菓子が中心だが、酒やレポート用紙などの紙製品も用意した、学生の健康を考えてヘルシー志向の商品も取り揃え、オープン後は食育のイベントも開催し、学生の食生活の改善を支援していく。

スーパーの未来を占う先駆けとなるか

 筑波大学の学生・教職員は2万1987人(2018年現在)、大学周辺の500m圏には3206世帯が住んでおり、ある程度の需要は見込めるが、夏休みなど休暇期間もるため、経営を取り巻く環境は厳しい。そのため、年商目標は3億4000万円と、通常の出店と比較して抑えめだ。そのため、天井や床を簡略化して建築コストも抑えた。

 カスミの小浜裕正会長は、「社会貢献も考えて出店を決意した。留学生も含めた学生の食生活を支えて充実させ、地域の人たちにも利用してもらい、カスミの企業価値向上にもつなげていきたい」と話す。

 カスミ筑波大学店は、キャンパス内という特殊な立地だが、キャッシュレスに代表される新たな試みを導入しながら、今後のスーパーマーケットのあるべき姿を追求しようとしている。

 コンビニや生協より品揃えが豊富で価格が安く、さまざまなサポート機能を有したスーパーマーケットは、学生にとっても力強い味方となろう。

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