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100円ショップ、高品質化で下請けの競争激化でも「ブラックではない」その理由

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「ダイソー」渋谷センター街店

 商品の価格を一律100円(一部商品を除く)で販売する100円ショップ。リーズナブルな価格設定を武器に“庶民の味方”として定着し、強まる消費者の節約志向とマッチして隆盛を誇っている。ダイソーやセリア、キャンドゥ、ワッツなどといったチェーン店が乱立し、各社がしのぎを削っている状態だ。

 そんな100円ショップ、消費者として気になるのが100円という低価格を維持し続けられる、その仕組みである。近年は安かろう悪かろうというイメージもだいぶ払拭され、なかには100円とは思えない、100円以上のバリュー感のある商品も多い。

 そこには下請け企業の並々ならぬ努力がある。他社との差別化を図るために徹底したコストダウンはもちろん、“インスタ映え”を意識した商品を開発する企業まで出てきているという。

 100円ショップのシステムや、それを支える下請け企業との関係とはいかなるものなのだろうか。マーケティング戦略コンサルタントで100円ショップ事情に詳しい青山烈士氏に話を伺った。

驚きの低価格実現の理由は、大手100均チェーンのスケールメリットにあり

 そもそも100円ショップが、これほどの低価格を実現できている理由とは?

 「やはり大量に販売できる仕組みが最大の理由でしょう。大量に仕入れ売りさばいていくため、商品の仕入れ原価をより安く抑えられるわけです。それでも100円商品の原価は60~70円台が目安とされており、商品ひとつの利益は低いですが、積み重なっていけば大きな利益となります。国内だけでもダイソーなら3000店舗以上、セリアなら1500店舗以上が存在しているため、下請け企業側としてもコストダウンのやりがいがあるのです。

 また、下請け企業に売れ残った商品の返品はしないという契約にし、より原価を低減させて仕入れることもしています。この“完全買い取り”という仕入れ方法は、100円ショップの特徴的な手法と言えるでしょう。もちろん、他のコスト管理の徹底もポイントです。どの100円ショップも仕入れ原価や人件費、広告宣伝費、家賃といった主な費用を抑える努力を、日夜行っているのです」(青山氏)

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