覚醒剤事件から復帰後初ツアーを開催中のASKAにファンがキツイ一言「もっと痩せて出直してきてほしい」

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「ファンが求めているのはオケではなく、バンド形式のステージ」

チャゲアスでのライブが見たかったHさん(37歳)

 復帰第一弾のツアーがオーケストラバックだということに不満を持つファンもいる。37歳の女性Hさん(ファン歴23年)だ。

「オーケストラバックのツアーは、以前も開催されてはいるんです。ASKA自身、過去に現地の交響楽団と共演するアジアツアーを回ったりもしていますし、CHAGE and ASKAとしてもアンプラグドツアーをしたこともあります。

 でも、復帰ツアーがオーケストラバックというのはちょっと……。ASKAのファンは、CHAGE and ASKAでファンになり、バンド形式のライブを楽しんできた人たち。だから、ファンが求めているのはやっぱりバンド形式のライブなんですよ」

『ビビット』の報道では、涙を流すファンの姿もとらえられていた。しかしHさんは「その気持ちもわからないではないけど、ASKAに対しては『すごい』とも『このツアーに行きたい』とも思わない」と、あくまでドライだ。

「オーケストラバックのステージって、ファンも一緒にのるというより、どうしてもファンは歌を“拝聴するだけ”の立場になってしまうじゃないですか。このタイミングだとそれが、自己満足っぽく感じられてしまうんですよね。『YAH YAH YAH』『SAY YES』みたいなヒット曲をやるなら、ヘンにカッコつけずに、ファンも慣れ親しんだライブ形式で演奏して、バーンと盛り上げてくれるほうが、ファンだって絶対うれしいはずですよ」(同)

 2019年2月からは、発売中のベストアルバム『Made in ASKA』を引っ提げてのライブツアー「ASKA CONCERT TOUR 2019 Made in ASKA – 40年のありったけ – 」が、全国14カ所で開催される(追加公演も開催予定)。Hさんは、「こちらには行ってみたい」と語る。

「興味本位で観ておきたいとかじゃないんです。あんな事件があった以上、昔みたいに純粋にはしゃぐことはできないですし、常に『悲しいな』と思いながら聴いているとは思います。けれど、やっぱり昔からのファンとして、ちゃんと1回は生で聴いておきたいって気持ちはあります。

 だって、薬物犯罪は繰り返す人も多いと聞きますし、実際2016年に再逮捕もされちゃいましたよね(こちらは嫌疑不十分で不起訴)。今後、ASKAの身にまた何かあったり、そうじゃなくても本人が『活動しない』なんて宣言しちゃったら、もう肉眼では一生彼を観られなくなってしまうんですよ。どういう形であれ、ASKAが活動していて自分が生きているうちに、一度はステージを目に焼き付けておきたいなとは思うんです。なにより……昔の曲はやっぱり、本当にイイんです。すごいんですよ。ASKAは、才能がある人なんですから」(同)

 彼女たちの言葉のはしばしから感じられたのは、“愛した男”に裏切られた苦しみ、人間としてこれ以上堕ちてほしくないという切実な願い、そしてその才能をどこかで信じ続ける気持ち。彼女たちが再びASKAを愛する日は、やって来るのだろうか。

(文/左 団扇)

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