健康

勝谷誠彦さんを蝕んだアルコール性の劇症肝炎 体を害するレベルの飲酒量とはどの程度なのか

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勝谷誠彦さんツイッターより

 コラムニストの勝谷誠彦さん(57)が、アルコール性の劇症肝炎のため、尼崎市内の病院で急死した。公式サイトにて、「勝谷誠彦は、2018年11月28日午前1時48分、生まれ故郷の尼崎で57歳の生涯を閉じました。生前、応援していただきました皆さま、お世話になった皆さまに厚く御礼を申し上げます」と訃報が告げられた。

 勝谷誠彦さんは今年8月21日にアルコール性の劇症肝炎と診断され入院。自身の有料配信メールコラムで「腹痛と膨満感で、3分ほども座ってられない。まえ屈みだと、右脇腹に激痛が走る」と綴っていた。

 だが9月30日には、スタッフがツイッターで「奇跡的な復活が見えてきました」と活動再開を報告。10月9日に一時退院し、10月13日に14日放送のラジオ番組を収録した。

 「横断歩道みんなで渡れば怖くないと言いますが、僕の黄疸(横断)歩道は1人で三途の川を渡ろうとして、すごく怖かったです」とコメントしていた勝谷さん。兵庫県内で行われたイベントにも参加。その後、療養生活に入ったが、アルコール性の劇症肝炎のため緊急入院、帰らぬ人となった。

長期間、大量の飲酒がもたらすアルコール性の劇症肝炎とは

 勝谷誠彦さんを追い詰めたアルコール性の劇症肝炎はどのような疾患なのか。

 アルコール摂取が長期間続くと、肝臓に負担がかかり、アルコール性脂肪肝からアルコール性肝炎へと進む。さらに大量にアルコールを摂取すれば、肝臓の細胞の破壊が進行し、劇症肝炎になる。

 劇症肝炎は、肝臓の細胞が8週間以内のうちに急速かつ急激な障害を受けるため、血液を固める凝固因子の産生機能が障害し、アンモニアの解毒作用が低下し、肝臓の機能低下を起こすことから、黄疸、出血、意識障害の悪化、全身倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、肝臓の腫れのほか、発熱、腹痛・下痢などを伴う。さらに悪性化すれば、肝硬変、肝臓がんにつながる。

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佐藤博

大阪生まれ・育ちのジャーナリスト、プランナー、コピーライター、ルポライター、コラムニスト、翻訳者。
同志社大学法学部法律学科卒業後、広告エージェンシー、広告企画プロダクションに勤務。1983年にダジュール・コーポレーションを設立。マーケティング・広告・出版・編集・広報に軸足をおき、起業家、経営者、各界の著名人、市井の市民をインタビューしながら、全国で取材活動中。医療従事者、セラピストなどの取材、エビデンスに基づいたデータ・学術論文の調査・研究・翻訳にも積極的に携わっている。

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