
蒼井優公式サイトより
11月25日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)に俳優の池松壮亮(28)と太賀(25)、蒼井優(33)が出演。好きなテレビ番組や演技の道に進んだきっかけなどに花が咲いたが、この日繰り広げられたトークの中でもSNSについての池松と蒼井の発言が注目を集めている。
子役からこの世界で活躍してきた池松壮亮は、「ひと時代前よりもこういう場で話さないといけないことが増えた」と、映画のプロモーションなどで俳優もトーク番組に出演しプライベートについて話す機会が増えたことに触れ、SNSをやっているか2人に問いかけた。全員やっていないと答えると、池松はさらに「ない方が絶対にいい」と“俳優にとってSNSは不要”派であることを公言した。
池松壮亮は、「自分の言葉を使わなくていいから俳優やってる」からだといい、蒼井優も賛同した。蒼井優は、「まず個人的に発信したいことがない」と言い、自身が子供の頃に憧れたスクリーンの向こうの世界に思いを馳せる。「自分が映画を観始めたときに画面にいた人のプライベートって見えなかった」「SNSをやらないことで自分で自分のハードルを下げてる気がする。役者としての自分を守ってると思う」と、自身の見解を語った。
様々な役に染まることが役者の仕事だと考えれば、プライベートを発信し、何かの“色”がついてしまうことは仕事上デメリットの方が大きい、という見方も確かにできるだろう。こうした池松や蒼井の発言についてネット上では「納得できる」「本物の役者」など賞賛の声が見られた。
同じく俳優の広末涼子(38)も、彼らと同様の見解を示している。過去記事参照の通り、今年7月に、1997~1998年頃の広末涼子を写した写真集『NoMake』(集英社)のデジタル配信が始まったことを受け「週刊プレイボーイ」(同)No.30において広末と『NoMake』の撮影を行った熊谷貫氏の対談が掲載されているが、ここで広末も「マイナスの気持ちを人前で出すのがいやっていう考え方」「ブログやツイッターもやらないし、基本的にプライベートなことはあんまり出していない」と、マイナスな自分の気持ちを発信しないためにプライベートはさらけ出していないことを語っていた。
広末涼子と蒼井優は時代こそ多少は違うものの、デジタルネイティブ世代ではなく、マスメディアが意図的にデザインする華やかな芸能界を見て憧れた世代だ。広末涼子は、「私が憧れてきたこの世界や女優という職業の“スペシャル感”を壊したくないから。2000年前後から、ブログとかで芸能人がどんどんプライベートをオープンにするようになっていると思うんですけど、私はもうちょっとテレビとかスクリーンの向こう側の存在でいたいんですよね。それに、女優の仕事を考えると、リアルな生活感を出しすぎるのってよくないじゃないですか。『あの人、3人子供がいるんだよ』っていう情報が前に出すぎると、恋愛ドラマはちょっと……(苦笑)」とも語っている。蒼井と同じように、“役者はプライベートを見せない方がプラスになる”と考えているようだ。
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