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インターネット上で、テレビなどで紹介された“マナー”が、相次いで物議を醸している。そのマナーの合理性への疑問や、「こじつけているだけ」といった批判の声が、SNSに多く上がっているのだ。
たとえば、結婚式の参列者の服装にはさまざまな“マナー”が存在する。女性の場合、白い衣装は花嫁とかぶるため控えることや、アニマル柄や毛皮・ファーは殺生をイメージするためNGなどが“マナー”とされている。また、「つま先の出る靴を履いてはいけない」というマナーもあるようだが、その理由に今、疑問の声が噴出している。
「妻が先立つ」からオープントゥは履いてはいけない
「つま先の出る靴は結婚式に向かない」というマナーを認識している女性は多いだろう。ファッション雑誌などでも紹介される定番の“お呼ばれマナー”だ。しかし、その理由が「つま先が出る=妻が先立つ」ことになるから、とテレビ番組で紹介されると、「ダジャレのようなこじつけ」「夫が先立っても縁起悪いのに」とSNS上でツッコミが続出した。
農耕社会だった時代はともかくとして、この100年ほどは「妻は夫の三歩後ろを歩くことが美徳」とされてきた日本。妻は夫の面倒をみて看取りもすべきという考えが、「妻が夫より先立つのはよくない」との印象になり、オープントゥの靴が結婚祝いの場に向かないとの慣習につながっているのだろうか。
なお、オープントゥは見た目がカジュアルだから、フォーマルな結婚式ではNGで、ガーデニングウエディングのようなカジュアルな結婚式であればOKと捉えている人も多いよう。この理由のほうがしっくりとくる。
また、最近では「とっくりの注ぎ口は使ってはいけない」というマナーも物議を醸した。
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