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柴咲コウの新事業は「胡散くさい」「わがまま」「迷走」? ギョーカイの厄介な不文律

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 しかし、同年2月には「FLASH」(光文社)が柴咲コウと藪孝樹氏の会食現場をキャッチし、新恋人発覚―――などと憶測する報道がなされていたため、当時はネットを中心に「柴咲コウも女優として人気がなくなって、ヘンな男に走っちゃったのか……」「肩書きだけの胡散臭い企業」「柴咲コウはお飾りで、広告塔に利用されている」などと、バッシングや否定的な反応も多かった。

 その後も、一部メディアは「柴咲コウのわがままから始まった会社」「スターダスト関係者の間では彼女に関する悪評が飛び交っている」などと、ネガティブな報道を続けていた。これらは、女優業から次のステップを踏まんとする柴咲の足を引っ張るようなゴシップであり、穿った見方をすれば、芸能界においてイチ女優の枠から逸脱することを戒めているようにも思える。

真木よう子も……“本業”以外に手を出して叩かれる女優たち

 女優が“本業”以外に手を出して、バッシングを受けることはしばしばある。たとえば、女優の真木よう子(36)は2017年8月、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて「真木よう子、フォトマガジン出版プロジェクト」を発表。Twitterでは「芸能人としてではなく、ひとりの人間として多くの皆様とコミュニケーションが取れる場が欲しい」「出版社を通さず自由にフォトマガジンを制作したい」と表明し、目標金額800万円を募ってコミックマーケットで販売を企図。しかし、これが大炎上してしまった。

 炎上の背景には、「自費出版が原則のコミケにてクラウドファンディングで製作した本を配布すること」や、「アマチュアコミュニティにプロが参加することの危うさ」などが指摘されている。真木よう子は「安易だった」と謝罪し、プロジェクトを中止した。

 この炎上騒動をきっかけに、メディアは一斉に真木よう子のネガティブキャンペーンを打った。出演が決定していた映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』の降板をめぐって事務所と揉めていることや、プライベートで小学生の長女を前夫に預けて元恋人と会ったことを“育児放棄”だとして報じられたことまであった。

 当時の所属事務所・フライングボックスが真木を週刊誌によるバッシングから守ることはできず、結果的に真木は2017年12月、所属事務所を退所。このまま芸能界を干されるという噂まで飛び交うほどで、この時期の“真木よう子バッシング”は、異常な熱を帯びていた。

真木よう子「事務所に騙された」穏やかでない離別の裏に、タレントイメージのズレ

 女性からも男性からも人気の高い、美しさとカッコよさを併せ持った女優。そんなイメージが強かった女優・真木よう子(35)だが、その仕事が暗礁に乗り…

真木よう子
ウェジー 2018.01.30

 まるで、真木がクラウドファンディングを利用し、事務所を介さず仕事をしようとしたことが芸能界の慣習に抗ったと見なされ、メディアぐるみの“罰”を受けているようにも見えた。その後、真木よう子は独立し、約半年のフリー期間を経て今年9月にレプロエンターテインメントに移籍している。すでに禊は済んだということだろうが、タレント本人にとってその代償は大きかったはずだ。

 本来であれば、柴咲コウや真木よう子が、芸能界の古い慣習に義理立てすることなく、自由に活動したり、独立したりすることは、個人事業主として当然の権利。まだまだ業界の同調圧力は強いだろうが、元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾がその先駆けとなったように、芸能界の“不文律”から逸脱することで、むしろ自由な活躍を見せるタレントも現れ始めている。日本芸能界に独特の閉塞感が、打ち破られる日はいずれ来るだろう。

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