『大恋愛』と『高嶺の花』に共通することは、男性2人には財力も身長もないが、ハートがとにかく温かいということ。わがままで我が道を突き進む彼女たちを決して否定せず、優しく包みこんで受け入れるのである。恋愛において男性が優位で、女性が耐え忍ぶ時代はとっくに終わっているということなのだろうか。
日々頑張って生きている女性たちは、男性に肩書や外見よりも「癒し」を求めているのかもしれない。温かく包容力のある男性が急増し、女性たちを幸せにしてくれることを強く願う。
しかし『この恋はツミなのか!?』の主人公・大河はコミュ障気味でクセが強い人物。メンタルは弱そうな上、包容力にも欠けていそうだ。そんな彼が初めての恋によりどのように変化していくのか? 果たして多恵との恋愛は実るのか? 格差恋愛もみどころだが、こじらせ男子の成長物語としても大いに期待できそうだ。
お色気シーンにも隠れたこだわりを見せるゆきりんの意気込み
今回主演を務める伊藤は、演じる大河を「応援したくなるキャラクター」と表現。セリフ量が膨大なので毎日必死に現場に臨んでいるそうだ。「将棋、恋愛、コメディ、と沢山の要素を含んだ作品で、現場では今までにないくらいたくさんのチャレンジをさせて頂いています」と充実した日々を語っている。今年はドラマから映画まで多くの作品に出演し、顔を見ない日が無いぐらいの躍進を見せた伊藤。『今日から俺は!!』(日本テレビ系)のヤンキー・伊藤役から、『アシガール』(NHK放送)の麗しい若君役まで幅広い役柄をこなしている。若手の代表選手・菅田将暉に次ぐ存在になれるだろうか。今後の活躍も楽しみだ。
伊藤とダブル主演を務める柏木も、「女流棋士という役柄も、実年齢より年上の女性を演じるのも初挑戦なので、まずは将棋のことを勉強しながら役作りに挑んでいます」と強い意欲を見せ、お色気シーンの多い今作に体当たりで挑戦。インパクトがあって大事な部分なので、抵抗なく演じることができたそうだ。劇中にはヒロインの天然ぶりを表すエピソードとして、パンチラシーンが何度か出てくるようで、「パンツが見えるシーンはこだわって下着を10枚ぐらい用意して、自分ではいてみて原作に一番忠実なものを選んだ」とコメント。研究に研究を重ねたお色気シーンは必見だ。
今年は大河ドラマデビューも果たし、魅力を開花させた柏木。このドラマは彼女にとって勝負の作品になるかもしれない。
深夜ドラマではあるが、期待の若手俳優・伊藤健太郎が初主演を飾るドラマであり、日本を代表するアイドルAKB48の柏木由紀の新境地を目にすることになるであろう『この恋はツミなのか!?』。格差恋愛というテーマは料理が難しくもあるが、コメディー色が強いので、頭を空っぽにして楽しむことができそうだ。女流棋士と恋愛初心者という異色の2人のラブコメディー。どんな化学反応が起こるのか待ち遠しい。
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