長澤まさみ、舞台女優としての快進撃! 劇団☆新感線「メタルマクベス」でリアルな悪女像

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 『disc1』では、かつて新感線の看板俳優だった橋本さとしと、劇団四季で主役級女優だった濱田めぐみ、『disc2』は歌舞伎俳優の尾上松也と歌手としても活躍する大原櫻子のコンビでした。それぞれ「中年夫婦が人生最後の大勝負」「身のほど知らずな若いカップルが勢いで」という印象に感じられましたが、浦井&長澤夫妻は「リアル」でした。

『disc1』『disc2』では、夫人にそそのかされてもランダムスターは王の殺害にためらいをにじませていましたが、浦井ランダムスターは、生真面目そうなのに殺る気まんまんでした。その理由は、長澤を観て納得。マクベス夫人らしい悪女度が、断トツだったのです。

男の人生を狂わせる悪女

 魔女の予言を盾に王の殺害にグズグズ言う夫を、夫人はキスとセックスで黙らせます。しかし長澤が、リアルにも悪くも、そしてエロくもあったのは、夫が納得した後「それでこそ男よ」と言ったときのあっさり感。本来は王の忠臣だったであろうランダムスターをガッチリ誘導していたのは、間違いない!

 とはいえ、夫を悪の道に巻き込むランダムスター夫人も、偉大な悪人というわけでなくただの小市民。根底には、ランダムスターが最良の人生を送れるように、そしてマクベスの音楽活動を大きくさせるためにという思いがあります。まさに「きれいは汚い、汚いはきれい」。王に即位したものの、ランダムスターとの間に距離が生まれ「これじゃない、私の欲しかったのは」とつぶやく姿は夫への愛情の深さと、その愛に迷う等身大の女性像を感じさせる切ないものでした。

長澤まさみに声優としても期待、飛躍の年になること間違いなし

 3月3日公開の『映画ドラえもん のび太の宝島』に、長澤まさみ(30)がゲスト声優として出演している。アニメ声優に人気女優が選ばれると一部の声優…

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長澤まさみ、舞台女優としての快進撃! 劇団☆新感線「メタルマクベス」でリアルな悪女像の画像2 ウェジー 2018.02.25

 罪悪感から不眠症になった夫人は、薬をビールで流しこみます。部屋にはビールの空き缶が山積み。飲んだあとに缶を握りつぶす少しはすっぱな仕草が、またリアルでした。犯罪に手を染め身を持ち崩していく小市民は、現代日本でもありえそうなもの。シェイクスピア作品の普遍性と現代性を、象徴しているかのようでした。

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