粉ミルクづくりは面倒で難しい? 「自分の役割ではない」「作り方がわからない」

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乳児はパパも頼りにしている

 乳児の栄養には注意が必要とはいえ、粉ミルクのあまりに繊細なレシピやルールに、挫折してしまうパパも多いのだろう。しかし授乳に参加することのメリットを考えれば、粉ミルクが敬遠されてしまうのはあまりにもったいない。

 同調査では、大正大学で心理社会学部・准教授をつとめる田中俊之氏へのインタビューも行っている。

 <粉ミルクの調乳や授乳はパパにとって手間がかかるかもしれません。しかし、それを理由にパパがやっていないとすれば、今後の夫婦関係は危ういと言えます。育児は体力勝負の側面がありますから、ママの睡眠時間を確保するために、とりわけ夜中の授乳はパパにも期待したいところです。>

 <我が家では、子どもが生まれた際に、食器を紙皿と紙コップに代えました。もったいないと思われるかもしれませんが、少しでも家事が減ればそれだけ育児にかける時間を増やすことができます。(中略)これまでの「常識」にとらわれず、省力化できることは何でもやってみることをお勧めしたいです。>

 あまり神経質になりすぎず、楽ができそうなところは積極的に楽をすればいいということだ。

また、授乳に励むパパに嬉しい研究結果も寄せられている。

 <発達心理学の知見によれば、赤ちゃんは生後3カ月ぐらいまでの間に、誰が自分の世話をしてくれるのかを見極めるそうです。「お腹が空いたよ」というサインに気がついてミルクをあげれば、母乳のでないパパでも赤ちゃんは頼りにしてくれるようになります。>

 授乳はママの役割と考えるパパも世の中には少なくないが、乳児からすれば決してそんなことはないのだ。

 「育児は女性主導」という意識はいまだ根強い。パパの授乳は、ママの育児負担を分け合える第一歩であり、パパにとっては育児の喜びを実感することにもつながる。江崎グリコの調査は、災害時などにも重宝する乳児用液体ミルクの普及につなげる意図で行なわれているようだが、それもまた育児をラクにする良い選択肢だ。すべてのパパが積極的な育児を試みてほしい。

 

※調査からの引用部分に誤りがあったため、修正しました(2018年12月7日)

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