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江崎グリコ株式会社は11月下旬、20~40歳の幼稚園児または小学生の子供がいる母親500人を対象に、「親子の会話」に関する調査結果を実施した。その結果によると、「スマホを持つことで自分が子供だった時よりも、子供との会話が減っていると思うか」という設問に、55%が「そう思う」と答えている。
さらに、「子供と対面で話す時間以上に、スマホを利用している時間が長い」と回答した母親は65%にも上った。
また、1日の子供との会話時間について聞くと、半数近くが「親子の会話は1時間未満」と回答。最多は「30分以上1時間未満」(28%)だった。一方、1日のスマホの利用時間については、「1時間以上2時間未満」(31%)が最も多く、半数以上が「スマホを1時間以上見ている」ことが分かった。さらに、84%が「子供と同じ空間にいてもスマホを見てしまうことがある」と回答している。
成績の良い子どもは親子の会話が活発
もはやスマホは生活必需品である。しかし、親子の会話が減少している現状は、子供の成長にとって健全とは言えないようだ。株式会社ベネッセコーポレーションが実施した「子ども生活実態調査」では、成績上位の小中学生ほど、親とよく会話をしていることが分かっている。
この調査結果によると、成績上位層の小学生は、「学校でのできごと」「勉強や成績のこと」「将来や進路のこと」「友だちのこと」 「社会のできごとやニュース」というトピックのいずれにおいても、親と会話する機会が多い。
また、中学生に成長すると、父親とは「社会のできごとやニュース」や「勉強や成績のこと」について、母親とは「学校でのできごと」や「勉強や成績のこと」について会話をしているようだ。成長の過程によって会話の内容が変化したり、一時的に会話が減少する時期が見られたりはするものの、親と積極的にコミュニケーションを取っていることが、成績上位層の子どもの特徴であるといえるだろう。
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