社会

日本最大級の保護団体「ピースワンコ」を獣医師が告発 「対応が追いつかない」無茶苦茶なビジネスか

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 「女性セブン」においては、竹中医師は動物福祉団体の代表をつとめる女優・杉本彩と対談。それによれば、<今年6月の時点で団体が管理する犬は2300頭>に増えているが、<1つのシェルターでは当時1400頭いて、スタッフは7~8名だったので、1人のスタッフが約200頭を世話する計算>だったという

 さらに、メディアに露出するような広く清潔な犬舎はほんの一部でしかなく、<公開されていない施設では、狂犬病の予防注射すら打たれず、狭い檻の中で悲鳴を上げる保護犬たちがいたんです>と、怒りを露わにしている。(「女性セブン」より抜粋) 

 「ピースワンコ・ジャパン」が「殺処分ゼロ」という理想を掲げるあまり、保護犬たちの適切な世話が不可能になっていることについて、杉本彩は<数字だけを追いかけ、ただ生かしておけばいいというスタンスは、あまりに人間本位です>と、的確に批判している。

 また、「週刊新潮」にいたっては、「ピースワンコ・ジャパン」の不透明な資金繰りについても問題視している。同団体の取り組みは広島県の肝入り事業であり、同県神石高原街のふるさと納税を利用して運営している。2017年度は5億円もの資金を集めたが、しかしそのうち約3億円が“使途不明金”として監査を受けていることが伝えられている。これでは、破綻をきたしながらも「殺処分ゼロ」押し通したことは、資金繰りのための大義名分といった見方もできてしまう。一部からは「保護ビジネス」という批判が生まれているのも、無理のないことではないか。

 「ピースワンコ・ジャパン」はこれらの報道に対し、公式サイト上で<私たちの活動に疑念を生じさせようとする意図に満ちたものであり、たいへん残念です>とコメントを発表している。

猫カフェ大手もずさんな管理体制に批判

 今年9月には、全国に15店舗を構える大手猫カフェ「モカ」のずさんな管理体制が暴かれた。

非公開: 猫カフェ、ずさんな管理で3年半で50頭死亡 今も営業中の異常事態

 27日発売の「週刊新潮」(新潮社)が、猫カフェ「モカ」の闇を暴いた。「モカ」は、かねてより猫たちのずさんな管理体制がネット上で告発されており、批判を浴…

ウェジー 2018.09.27

 今年7月下旬、モカのスタッフと見られるTwitterユーザーが、「猫パルボウイルスが蔓延しているのに営業を続けている」「この4日間で、猫が4匹も死んだ」と内部告発を投稿し、ネットで批判を浴びていた。9月27日発売の「週刊新潮」では、元スタッフへの取材を通して、猫たちは休息を取る暇もなく接客させられていたこと、管理体制の不備で50頭もの猫が命を落としたことが明らかにした。

 モカは「安心・安全への取り組み」を強化したうえで現在も営業を続けているが、愛猫家たちの怒りはいまも収まっていない。

 「ピースワンコ・ジャパン」や猫カフェ「モカ」―――動物の命を預かる団体における、あまりに劣悪な環境、認識の甘さが立て続けに露見している。問題が発覚することで厳しい目が向けられ、動物たちの早急な待遇改善を実現させなければならない。しかし、そもそも大前提として、犬や猫の命をビジネスにすることは是か否か―――動物保護や動物福祉の観点から見つめ直すべき時がきている。

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