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女性に“だけ”配慮が必要なわけじゃない 「ハラミ会」賛否の前に「男性は乱暴に扱っていい」状態こそ見直しを

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Thinkstock/Photo by TAGSTOCK1

 先月末にTwitter上で話題になった「ハラミ会」に関する議論が継続している。「ハラミ会」とは、瀧波ユカリによる漫画作品『モトカレマニア』(講談社)に出てくるフレーズで、「ハラスメントを未然(ミゼン)に防止する会」の略称だ。ちなみに漫画の本筋は、主人公女性が忘れられないモトカレと再会してドギマギするラブコメである。

 『モトカレマニア』の主人公・難波ユリカ/27歳のOLが転職した小規模な不動産会社の男性社員たちは、「ハラスメントを未然(ミゼン)に防止する会」、略して「ハラミ会」を結成していた。コミックス第1巻で、男性社員たちは仮採用として入社したユリカに「我々は一般女性とは飲みません(ホステスなどのプロとは飲む)」「だから歓迎会はないんだ」「オレ達『ハラミ会』の会員だから☆」と宣言する。彼ら曰く「飲みの席でうっかりセクハラする自分に嫌気がさした男たちだけで飲む会なんだ」「女性が何で傷つくかオレらにはわかんねーんだよな~」とのことだ。特にブラック企業的な描写はない。

 『モトカレマニア』1巻のなかで「ハラミ会」はわずか3ページほど扱われたに過ぎなかったが、Twitterでは「ハラミ会」への賛否をめぐる議論が白熱した。「素晴らしい配慮」であり「リスク回避」「合理的」「男子会のようなもの」と賛同意見が多かったが、「対立を煽っている」「女性を排除している」という指摘もあった。

 12月3日、アメリカの経済ニュースサイト「ブルームバーグ」は、#MeToo時代に入り、アメリカのウォール街では「女性の同僚と食事はしない」「女性の同僚と出張する場合でも飛行機で横の席に座ってはいけない」「出張するならホテルの部屋は違う階を予約する」「1対1のミーティングを避ける」といったルールが男性たちに課されるケースがあることを伝えている。#MeToo運動が起こる今の時代において、女性を雇うことは企業にとって「未知のリスク」であり、ウォール街では女性の上層部が不足してきている、とも。その結果、女性の生活はより困難になっているという

 これを受けて「ハラミ会はノンフィクションだ」と再び日本のネット上で議論が活発化。 やはり“女性への差別やハラスメントを防ぐべく、女性を避ける”方法に賛同する意見が目立つ。

 「リスク回避の最善手段」「女性がリスクをコントロールしたいように男性もリスクをコントロールしたい」「全く正しい状態」「セクハラ問題で男性の側ばかりにリスクを負わせた結果」「女性という存在そのものをリスク化したのは、他ならぬ女性自身」「男性が危機管理として女性を避けるのは当然」など、リスク回避の手段であるという論調の意見も多い。

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中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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