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とろサーモン久保田、暴言騒動後の攻撃的なラップ「権力に逆らえない自分の生き方を変える勇気がないのか」背景にお笑い業界への不満か

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とろサーモン久保田への批判は“暴言を吐いたこと”が中心だった

 上でも述べたように、久保田は自身らを年長者・権力者に逆らうヒーローと捉え、権力に逆らったから非難を受けていると解釈しているのかもしれない。確かに久保田は主に、年長者で権力も持っていると思われる上沼恵美子の審査方法について文句を述べていた。しかし、それに同調したスーパーマラドーナの武智は上沼のことを「更年期オバハン」呼ばわりしており、これは抗議ではなく“暴言”だ。

 問題の動画が出回る前から、上沼の審査員としての言動に視聴者からは、「新しい芸についていけないなら審査員を辞すべき」「好き嫌いで点数をつけるのはどうか」といった批判の声がでており、動画が拡散された際も、上沼へたてついたこと自体は一定の支持者を得ていた。そうではなく、上沼への女性蔑視、武智の「更年期オバハン」という暴言が非難を集めていたのではないか。

 飲みの場だけならまだしも、相手が特定できるかたちで「更年期オバハン」という暴言を不特定多数に発信するのは、許されることではない。それを「権力に立ち向かったから批判された」と捉えることは、少々視点がずれているのではなかろうか。酒に酔った状態で暴言交じりに発した言葉を「強いものに立ち向かうヒーロー」として肯定的に受け止めることは難しい。

 年長者や権力に怯えることなく『M-1グランプリ』の審査方法について改善を求めたかったのであれば、上沼恵美子本人、または番組スタッフに対して真っ向から抗議をすべきだったのではなかろうか。

芸人たちは一斉に久保田・武智を「批判」

 しかし一方で、業界内では実際に「久保田の発言自体も、上沼恵美子さんに失礼だ」との声が強いのかもしれない。身内を擁護する傾向の強いお笑い界だが、久保田と武智の動画騒動に対しては批判の声が相次いでいる。

 ナインティナインの岡村隆史は、6日深夜放送の自身のラジオ番組のなかで、「とんでもない事件が起きました」「こればっかりは申し訳ないけど、何回動画見てもあかんわ。何回見ても悲しくなる。これはあかんわって思った」と、二人を擁護することはできないと述べた。

 また、フットボールアワーの岩尾望は同じく6日に出演した『バイキング』(フジテレビ系)で、貴ノ岩の暴行騒動を取り上げた際、二人の名前は出さなかったものの「ベロベロに酔ってSNSなんてやったらろくな事ないって分かってんのに」と、動画騒動を匂わせる発言をしていた。

 そのほか、ケンドーコバヤシ、博多大吉、ノンスタイル石田明ら複数の芸人が久保田と武智の言動を批判。また南海キャンディーズの山里亮太は岩尾同様、「飲んだらSNSやっちゃダメ」と苦言を呈した。

 久保田自身は、到底「真っ向から意見する」ことなどかなわないという業界内の空気を感じ取り、<会社や社会の中では年長者や権力者に意見する事は、正しいことでも罪人・悪人のように大衆に吊るし上げられ><誰かが「権力にはむかうとは何事だ」と声をあげると一斉にそれに賛同><権力に逆らえない自分の生き方を変える勇気がないのか>と歌ったのかもしれない。

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