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入管法改正を強行する安倍政権、外国人技能実習生の命を軽視するあまりにも冷酷な考え

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写真:つのだよしお/アフロ

 出入国管理法(入管法)改正案をめぐって国会審議が大詰めを迎えている。

 外国人技能実習生への人権侵害が横行している状況をどう解決するのかなど議題は山積しているのにも関わらず、衆議院ではわずか17時間で強行採決された。

 現在は参議院で審議されているわけだが、ここでも安倍政権が真剣に議論に取り組む様子は見られず、採決ありきで話が進んでいる。その象徴が「ややこしい質問」という発言だろう。

 G20を終えて南米から帰国した安倍首相は12月5日に出席した懇親会で、翌日の参議院法務委員会に出席することについて、<時差が激しく残っているなかにおいて、明日は法務委員会に2時間出て、ややこしい質問を受けるという状況でございますが>などと発言した。

 国会での議論を「ややこしい質問」などと表現するのは国会軽視にもほどがあるが、法務委員会における安倍首相の態度もひどかった。

 首相に向けた質問が投げかけられているのにも関わらず、山下貴司法務大臣が答弁に立つ場面が何度も繰り返され、野党側からは異論の声が飛んだ。

 首相にとって外国人技能実習生など奴隷のように働かせるための駒でしかなく、その「命」など取るに足らないものとしか考えていないのだろう。

 それがよくわかったのが立憲民主党の有田芳生議員とのやり取りだ。有田議員が受け入れ先で亡くなった技能実習生も多くいることをただすと、安倍首相は山下法務大臣に親指を向け、山下法務大臣が答弁に立つことになる。

 これにはさすがに野次が飛び、結局、安倍首相も答弁することになったが、そこで語られたのは<(実習生が)亡くなられた例については、私はいまここで初めてお伺いしたわけでありまして、ですから、私は答えようがないわけでありまして>といったものだった。

 広く報道されている通り、外国人技能実習制度に関しては、低賃金や過重労働が問題視されており、この状況を改善させる策を取らないまま制度を拡大させることに異論が巻き起こっている。

日本で亡くなるベトナム人技能実習生が増えている

 有田議員の指摘していた通り、なかには、ブラック労働などが原因で実習期間中に亡くなってしまった人もいる。12月5日放送『ニュースウオッチ9』(NHK)では、その実態を取材していた。

 現在、日本には26万人の技能実習生がいるが、送り出し国として最も多いのはベトナムで、その数は13万人にもおよぶ。

 『ニュースウオッチ9』は、東京都港区にある寺院・日新窟でベトナムの僧侶ティック・タム・チー氏にインタビューを行っていた。

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wezzy編集部

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