寒くてもタイツの着用は禁止? 子どもの身体的特徴を無視した学校の理不尽な“決まりごと”

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 子供によって体格は異なるが、教科書や副教材の重量はみな同じ。同じ量の教科書を持ち運べば、体の小さな子どもほどその負担は大きくなるだろう。一人ひとりが自分の持って帰れる量を調節することは妥当な判断だといえる。また、家庭学習で使わない教科書をわざわざ持ち帰る理由はないだろう。

 一方、置き勉禁止には「家庭で勉強をしなくなる」という理由だけではなく、体操着などの“盗難防止”という面もあるようだ。学校側は、一律に置き勉を許可するのではなく、宿題で使わない教科書であれば置き勉OK、盗難被害にあう可能性のある教材はNGといった基準作りも必要だ。

給食の完食強要は会食恐怖症を発症する恐れがある

 給食の完食指導にもさまざまな問題がある。一昔前までは給食を完食するまで席を立たせてもらえないといった指導は当たり前に行われていた。しかし、給食の完食を強要されたことによって、「体調を崩す」「嘔吐する」「会食恐怖症(人と食事ができなくなる)の発症」といった健康被害が表面化し、その意義が問われている。

 完食指導によって苦しめられた経験のある人からは“廃止すべき”という声も多いが、「残さず食べることは当たり前」「食べ物を粗末にしてはいけない」など、肯定的な意見もみられる。

 好き嫌いをして食べ物を残し、後で空腹を訴えたり栄養状態が偏ったり残飯が増えたりすることは確かによくない。適切な指導をする必要があるだろう。

 しかし、大人と同じように子供も一人ひとり食べられる量が異なる。みな同じ量をお皿によそって完食を促すのではなく、最初からそれぞれが食べられる量を考えてよそい、好き嫌いせずに食べさせる完食指導を実施している学校も増えてきている。

 しばしば、子供は“子供”という大枠にいっしょくたにまとめられ、一部の大人が理想とする“らしさ”や“根性論”を押し付けられる。しかし、子供だってそれぞれ身体的に異なる特徴を持っている。体の個性を無視し健康や成長に支障がでるとわかっている一律の“決まりごと”は早々に廃止すべきだろう。

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