N代「当時は離婚問題で悩んでいましたので、特に男女関係の悩みを解決したいという気持ちが強かったんですが、医師のカウンセリングは杓子定規な回答ばかりで、私の求めているものではありませんでした。そこから、民間のカウンセラーをネットで探したことが、心屋仁之助氏を見つけたきっかけです。……元信者ですので、ここからはあえてニックネームの『ぢんさん』と呼ばせてもらいますね(笑)。約10年ほど前のことです。当時のぢんさんは『まぐまぐ』でメルマガを発行していて、私はそれを仕事の合間に隅から隅まで読みまくっていました」
そうして情報を仕入れつつ、心屋式オープンカウンセリングの扉を叩くことに。現在は「心屋流 カウンセリングスクールの卒業生」が現場を担当しているようですが、当時は心屋氏本人が開催。はじめは悩みを解決したい気持ちから通っていたものの、心屋氏の話術の巧みさから、次第に「ぢんさんに会えたら、おもしろいからそれでいいか! というノリになっていった」と当時を振り返ります。
非公開: 臨床心理学の権威が「性的なカウンセリング」という重大な職業倫理違反
たとえば教師が生徒に、上司が部下になど、その職務と立場を悪用して性的欲求を満たす行為は、許されないものだ。しかしそうした事案は後をたたない。9月27日…
参加費は“お気持ち”制
N代「オープンカウンセリングは、会議室みたいな部屋で5~6人集まり、それぞれが悩みを相談していくというスタイルでした。自分は語らず、ただ聞いているだけでもOKです。そこに参加するには必ずぢんさんの著書を1冊持って行くというルールがありましたが、参加費は基本お気持ち制。『出した金額の分だけ、受け取れる!』なんて、自己啓発界あるあるのセールストークを耳にしましたが、私が払っていたのは1回につき3000円程度です。オープンカウンセリングのほかに『マスターコース』なる講座もあり、当時はそこまで高くなかったように記憶していますが、だんだん値上がりし、ぢんさん本人が講師を務めていたときのマスターコースは100万円を超えていました。現在はお弟子さんが務めているので、50万円程度です。最近は金銭面の批判をよく耳にしますが、当時はそんな塩梅だったので、私はそこまでつぎ込まずにすんだんですよね」
心屋氏は話がうまく、ビジュアルもそこそこ。さらに陽気でカジュアルなキャラクターも魅力的。オープンカウンセリングそのものは、楽しい場だったと言います。しかし、肝心の悩みは一向に改善されないまま……。
N代「悩んで行き詰っているときは、誰かに『こうすればいい!』と明確な答えを示してほしくなるんですが、結局答えは自分の中にしかないんですよね。今考えれば当然の結論なんですけど。オープンカウンセリングにはだいたい10回くらい通いましたが、ぢんさんのアドバイスに答えが見つからなかったことに加え、彼のFacebookに前世が卑弥呼とかいう自称霊能者の天宮玲桜(あまみや れいか)や子宮委員長はるなどの胡散臭い人たちが出てくるようになって、これはヤバそうだと、足を洗いました。また、オープンカウンセリングをぢんさん本人がやらなくなり、BeトレというLIVE形式のセミナーがやや高額になってきたことも理由のひとつです。その頃ですかね、トークライブで歌を歌うようになったのも。別にカウンセラーが歌ってもいいんですけど、人の悩みを解決するというより、取り巻きの女性にチヤホヤされるのが好きそうな人だったんだもんなあ……なんて、変に納得してしまいます」