お互いの想いを確認しあった聖と黒岩
愛子や勝太郎、原口が混乱を極めるなか、聖と黒岩は島で非日常的な日々を過ごしていた。しかし、「島に来たことはメールで母親に伝えた」という黒岩の言葉は嘘だと知った聖は、ホテルを予約したと言って家から出て行く。
だがホテルをとったというのも嘘であり、聖は島の人から教えてもらったキャンプ場のロッジに向かうものの、その途中で足を滑らせ捻挫してしまった。聖がロッジに向かったが到着していないという情報を知った黒岩は、聖を探し出し救出するのであった。見事に少女マンガ的な展開で驚くが、ここからさらに少女マンガ濃度は増していく。
雨に濡れた二人は小屋に非難することに。ストーブをつけた聖は「寒いから」と黒岩を近くに呼ぶが、黒岩は「僕だって男ですよ。だからいいです、ここで」と理性を保とうとする。こうなったのは自分のせいだと話し出す黒岩に対して聖は「黒岩くんに会わなければこんなことにはならなった」と泣きながら怒り、からの告白をした。「黒岩くんが好き」。結局、二人は抱き合い、キスを交わすのであった――。
吹雪の山小屋にしろ雨のロッジにしろ、凍える体を寄せ合う二人が愛を打ち明けあうというのは、定番中の定番だ。このドがつくほどベタな演出が刺さる層もいれば、しらけてしまい見てられないという層もいるだろうが、『中学聖日記』は前者の層を着実に獲得してきている。視聴率が微増を続け、7%台にのってきたのだ。
最終回まで残り二話。とりあえず愛子という障壁をクリアすればゴールのような気もするが、勝太郎がオノ片手に乗り込んでくるレベルのホラー展開もまったくないとはいえず、まだ予断を許さない。ハッピーエンドか、最悪人命が失われるバッドエンドか……ハラハラしながら見守りたい。