年金は破たんする!のウソ 公的年金は赤字ではない

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年金の運用はうまくいっている

 公的年金の運用はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)というところが行っています。このGPIFが年金積立金を自分たちで運用し始めたのが2001年ですが、2018年9月末までの約17年間で上げた利益の累計額は71.5兆円あまりあります。年度別に見ても、リーマンショックのあった2008年度こそ年間で9.3兆円ぐらいのマイナスが発生していますが、その翌年の2009年には9.2兆円のプラスとなっており、以降はトータルで約51兆円の利益を生み出しています(GPIFのホームページより)。

 年金資金の運用自体は決してうまくいってないというわけではないのです。ところがマスコミ等では、今年の年初のように大きく下がって評価損が出た時だけ大きく報道しますから、「年金の運用はうまくいってない」という印象が植えつけられてしまうのです。でも、GPIFのホームページを見れば今までの運用成果が全部公表されていますから、それほど問題はないということがわかるはずです。

まず考えるべきは自分の年金がいくらもらえるのかを知ること

 私は、みなさんが考えている以上に年金制度はしっかりしたものだと思っています。もちろん、年金は今後何があっても大丈夫とか、未来永劫安心などと言うつもりはありません。日本の経済成長が続かなければ、社会保障制度も決して安泰とは言えません。ただ、年金不安を煽り立てている金融機関や一部のマスコミの言葉に乗って年金保険料を支払わないということになれば、それは結果としてあなた自身の将来に大きな禍根を残すことになりかねません。

 もちろん、公的年金だけで将来自分の望む生活を維持するのは難しいでしょうから、これからは自立や自助努力が一層求められる時代になることは確かです。でもその場合でも、公的年金というのはまず初めに土台となるものだということはしっかりと認識しておく必要があります。したがって、老後の収入として、まず最初に金額を把握しておくべきなのは公的年金です。毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」をまずしっかりと見るところから始めてみましょう。

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