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新垣結衣と松田龍平がついに一線を越える『獣になれない私たち』最終回が私たちに突き付けるもの

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日本テレビ『獣になれない私たち』オフィシャルサイトより

 12月12日、新垣結衣と松田龍平主演のドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)がいよいよ最終話の放送を迎える。

 それぞれの登場人物が停滞した状況に置かれていた序盤を抜け、第9話までの間に晶(新垣)はようやく恋人である京谷(田中圭)に別れを告げ、会社の同僚である上野(犬飼貴丈)と松任谷(伊藤沙莉)も意欲的に仕事に取り組むようになり、すべてはうまく回り始めたかのように思えた。京谷の元々カノであり晶の会社で働くこととなった朱里(黒木華)も、会社のメンバーと打ち解けつつあるようだった。しかし、機密データの漏えいという非常事態に直面し、またしても視聴者にリアリティある恐怖を感じさせた第9話。

 一方、恒星(松田)は、粉飾決算の書類の締め切りが迫り悩んでいた。

朱里はわずか2週間で会社を去ることに

 第9話では、社長の九十九(山内圭哉)が晶を「特別チーフクリエイター部長」に任命。朱里は社長秘書として、これまで晶が請け負っていた雑務をすべて引き受けることとなった。朱里は九十九が押し付ける無理難題を必死でこなそうとするが、九十九は朱里と晶を比べて怒鳴るばかり。相変わらずのブラック社長である。周囲の社員は同情するものの、九十九の剣幕に圧倒されて朱里を助けることが出来ない。

 晶は懐に退職願を忍ばせ、辛くなったらいつでもやめる覚悟で働いていた。しかし今辞めてしまったら、せっかく働き始めた朱里を見捨てることになる。結局、お人よしの性格ゆえ退職願の出番はなく、朱里のサポートといつもの業務を同時にこなしていく。

 そんなある日、朱里は、メールの宛先を間違えて機密データを他社に送信。社内は騒然となり、朱里は自分のミスに責任を感じて何も言わず逃げ出してしまう。 

 晶の家に居候していた朱里は、「ごめんなさい」という書き置きだけ残し荷物をまとめて退散。道の途中で岡持(一ノ瀬ワタル)と出会うが、朱里は毛嫌いしていたはずの岡持の前で「働けなかった」と泣き崩れる。せっかく働く気になり、職場にも慣れてきた矢先の出来事であり、朱里はここから立ち直ることができるのか心配だ。そもそも、晶と比較され続けること自体、彼女の自尊心をまた傷つけていただろう。

 晶は朱里の書き置きを恒星(松田龍平)に見せ、「何もできなかった」と後悔を口にする。しかし恒星は、「誰かのためってしょせん自己満足」と正論ながらも冷酷な言葉を返し、紙を破り捨てるのであった。

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