ジャッキー・チェン最新作は、真っ赤な“偽物”!? 香港でも大すべり『ポリス・ストーリー/REBORN』の知られざる舞台裏

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「世界で最も稼ぐ男優」第5位のジャッキー

 ジャッキー映画が日本で確実にヒットした時代はすでに遠い昔のこと。だが、彼のルーツである香港でも人気が振るわないとは、日本人にとっては意外な事実かもしれない。

「最近のジャッキーは、『香港人は世界一のデモ好き』『中国を罵倒し、政府高官を罵倒し、なんでもデモに発展させる。ルールをつくるべきだ』『すでに中国に返還されたのに、なぜ中国の政府高官を罵倒するのか』など中国政府を擁護する発言を立て続けにしていて、香港人から反感を買っています。『中国当局とべったり』と揶揄されても仕方がないような彼の姿勢に、香港の若者たちは完全に背中を向けてますよ。

 しかしそのかいあってか、実際に中国大陸との関係は深いようで、近年のジャッキー映画は、大陸のほうでは毎回大ヒット。一方でハリウッドでもアカデミー名誉賞を受賞し、盤石のキャリアを築いています。フォーブス誌が毎年発表している『世界で最も稼ぐ男優』ランキングでも、今年は約50億円を荒稼ぎし5位にランクイン。トム・クルーズよりも稼いでいるわけですから、俳優のキャリアの重ね方としては正しいのではないでしょうか」(前出の某配給会社関係者)

 64歳になってもなお、まがりなりにも体を張ってアクション映画を量産し続けるジャッキー・チェン。たとえ今回の最新作が受け入れられなくても、香港人からは背中を向けられようとも、彼はきっとまた新たなヒット作を生み出し、我々に興奮と感動を与えてくれるだろう。それこそ、ジャッキー映画でいくどとなく描かれてきた、“不屈の精神”といえるのではないだろうか。

(文/藤原三星)

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