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ゆりやんレトリィバァが『ドキュメンタル』で局部露出 女性芸人のハダカは笑えるか否か

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 断っておくが、ゆりやんの行為を責める気はないし、「乳首出すな!」と強要もしない。もちろん、女としての尊厳がうんぬんなどと、お笑い部外者の一般論を差し挟む気もまったくない。ゆりやんが芸人として、並々ならぬ覚悟をもってゲームに挑み、自らの意思で乳首を晒したであろうことは、放送を見れば明白だ。懸念しているのは、ゆりやんの優勝によってドキュメンタルの下ネタがいっそうエスカレートしてしまうことだ。

 これから、男芸人たちは「ゆりやんの乳首が優勝」という先例に対し、より過激な下ネタで対抗するだろうし、そうなれば女芸人たちも流れに迎合するよりほかないだろう。ドキュメンタルを通して笑いのシーンにおける性差を目の当たりにし不満を抱いてはいたが、「男女が互いに裸になること=平等」とは、とても思えない。

 また、シーズン4では森山中・黒沢に対するセクハラが問題視されていたのだから、場合によっては、女から男へのセクハラも指摘されて然るべきだろう。いずれにせよ、ドキュメンタルの笑いが「双方の性差を振りかざすこと」に硬直化してしまうのは、芸人たちにとっても、もちろん視聴者としても喜ばしいことではないはずだ。

 森三中といえば、大島美幸は過去、ダウンタウンの番組でたびたび裸になってきた。やはりこれも編集で処理されてはいるが、大島の場合は乳首のみならず下半身まで脱いでいた。しかしあくまでも「大島美幸だから許容される」、つまり例外のような扱いだったように思う。ちなみに大島の夫である鈴木おさむは、全裸で笑いを取った妻を絶賛している。

 おりしも12月10日に女芸人だけのコンテスト番組『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)がおこなわれ、阿佐ヶ谷姉妹が優勝した。しかし全体的に、笑いがおとなしい印象は否めない大会だった。

 だが一方で、今回のドキュメンタルは「女芸人はおもしろくない」などという流言を覆すに足る内容であり、とりわけ女芸人たちのネタが非常に面白かった。しかし、いつまでも下ネタに終始していては視聴者のマンネリも招くだろう。

 女芸人も乳首を出し、下ネタに走った。ドキュメンタルは岐路を迎えている。さらに過激化するのか、それとも軌道を変更して別の笑いを模索していくのか―――次回のシーズン7は、来春の配信が予定されている。

(今いくわ)

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