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女子フィギュア紀平梨花とザギトワの対立構図を煽る『とくダネ!』因縁のライバル強調する報道は選手に良い影響を与えるのか

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紀平梨花選手ツイッターより

 12月7日~9日にかけて開催されたフィギュアスケート・GPファイナルで、16歳の紀平梨花選手が初優勝を飾った。シニアデビュー初年度、GPシリーズ初出場での優勝は、2005年の浅田真央以来13年ぶりの快挙である。紀平の夢は、2022年の北京五輪で金メダルを取ることだといい、それも不可能ではないとメディアは大いに沸いている。

 今に始まったことではないが、日本の女子フィギュアスケート選手の層は厚い。現在も宮原知子、坂本花織、三原舞依、本田真凛などそうそうたるメンバーが揃っており、日本国内だけでも代表枠をめぐり激戦状態だ。平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(ロシア)、平昌五輪4位の宮原、平昌五輪6位の坂本らの主力選手を抑えて優勝を遂げた紀平に、メディアの注目が集まるのは自然ことだ。

 GPファイナルから一夜明けた12月10日、朝のニュース番組やワイドショーは紀平の初優勝について多くの時間を割いて伝えていた。紀平の初優勝を祝福し、紀平の今後に期待を寄せるにとどまらず、今回、紀平に女王の座を明け渡した格好となったザギトワと紀平の比較も盛んに行われている。

 ザギトワは紀平と同学年の16歳ということもあってか、メディアは早速“紀平vsザギトワ”の構図を描き、対決を煽り始めているようだ。

 なかでも『とくダネ!』(フジテレビ系)は、紀平とザギトワ、両者についてくまなく比較していた。フィギュアスケート評論家の佐野稔氏は、GPファイナルでの紀平とザギトワの得点内訳について懇切丁寧に解説し、紀平がザギトワに勝てたのかを検証。紀平のトリプルアクセルの出来栄えについてもパネル写真を用いて「肩に全く力が入っていなくて、下半身のほうにグッと力が下りてる」などと細かく説明する一幕もあった。

 同番組では、ザギトワには“女王の重圧”がかかっていたとの見立てを紹介。ショートプログラムに挑む直前に「私の前にスケートをする女子のパフォーマンスを見ないようにしています」と話していたというザギトワ。試合後には「神経質になっていた」「考えすぎてしまったことが問題だった」「それでもリンクに出て自分の演技をしなければならなかった」と憔悴、ショートから一夜明けた会見で紀平について聞かれた時には「その質問は答えなくてもいいですか?」と返答えていたのだという。

 佐野氏は、GPファイナルの公式練習について触れ、「ザギトワさんの目の前で紀平さんがぽんぽんポンポントリプルアクセルを跳んでいると、やっぱりいい気はしないですよね」「オリンピックチャンピオンのプライドみたいなのが邪魔したのかもしれない」と推察していた。

 ザギトワは、フリー試合の後に「何も考えないで自分にとって最高の演技をするべきだった。今までの自分を超える演技を」「だってどんなに望んでも今すぐ氷に立ってトリプルアクセルを跳ぶことはできないんですね」と語ったとのことで、ザギトワが紀平を強く意識していることがうかがえるとしていた。

 『とくダネ!』がザギトワの一連のコメントを紹介したのは、“紀平vsザギトワ”の構図をより強調するためだったろう。このような構図は、女子フィギュアスケート界になくてはならないものなのだろうか。記憶に新しいものは、浅田真央vsキム・ヨナだ。

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