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メンズ地下アイドルの“闇”も笑えない 結婚していた男性アイドルの進退を“ツイッターの投票”で決める所属事務所

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“薄給”すぎるメンズ地下アイドルたち

 情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、昨年の6月に「メンズ地下アイドル特集」なるものを放送し、視聴者を驚かせた。なかでも衝撃的だったのは“薄給すぎる”ことである。

 たとえば、「Mark Production」所属の「笑顔パンチ」というグループメンバーの月収は、1000円から2万円ほどだという。当然のことながら、アイドル活動だけで生計を立てることはできずアルバイトもしているというが、それに加え親からの援助も受けているという。それでも彼らは「アイドルとして有名になりたい」という一心で、活動を続けている。

 笑顔パンチのホームページには彼らの先月のスケジュールが公開されているが、週に2〜3回のイベントが入っている。この頻度で活動があればアルバイトに費やす時間もままならないだろうが、昨年よりも多くの給料はもらえているのだろうか。

 過去には女性地下アイドルグループ「虹色fanふぁーれ」のメンバーが、不当な専属契約の解除と未払い賃金の支払いを求めて所属事務所を提訴するという事態も起こっている。メンズ地下アイドルの現場でも、「有名になりたい」というアイドルの夢と引き換えに、低賃金で働くことを余儀なくされている人もいるだろう。

過激なファンサービスを提供するメンズ地下アイドル

 一方で “過激なファンサービス”を提供することで利益を上げているメンズ地下アイドルも存在する。

 今年5月放送の『給料明細 徹底調査SP』(AbemaTV)では、メンズ地下アイドルのビジネス事情に密着。4月に行われたメンズ地下アイドルの合同ライブの模様を放送した。ライブ後に行われた“チェキ会”は、興味深いものだった。

 アイドルとのチェキは1枚1000円で撮影することができ、1枚につき1分ほどの時間がもらえるという。いざチェキ会が始まると、ファンとアイドルが身体を密着させた状態で撮影することは当たり前で、壁ドンやバックハグ、指1本を挟んで口付けをするといったファンサービスが行われていた。このようなチェキ会で収益を得ることで、家賃13万円ほどの都内のマンションに住んでいるメンズ地下アイドルもいるという。

 しかし、ファンとアイドルの“近すぎる距離”はトラブルの原因にもなりえる。勘違いしたファンがアイドルに対してストーカーなどの迷惑行為に走る危険性もあり、「女性ファンだから危険はない」とは言い切れない。

 そういったことを危惧してか、最近はチェキ会で“お触り”を禁止するグループも増加している。タレントを危険から守ることも所属事務所の責任だ。また、ステージでの活動はやりたいが、ファンに触られる・触ることは内心承服しがたいアイドルも当然いるだろう。

 薄給や過激なファンサービスなど、女性地下アイドル同様に、“闇”が見え隠れするメンズ地下アイドル業界。そのような活動を継続して将来的に売れる見通しが立つのか、疑問に感じる部分も多い。甘党男子の「進退をツイッターの投票で決める」件も含め、所属事務所にはタレントをコンテンツとして使い捨てにするような運営だけはしないで欲しい。

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