
「新しいファッション体験」を謳う、原宿の「GU スタイル スタジオ」
11月30日、東京の原宿駅(表参道口)から徒歩2分という好立地に誕生した「GU スタイル スタジオ」。若者を中心に人気のファストファッションブランド「GU」が、鳴り物入りでオープンさせた“試着専門店”である。
ネットショッピングが隆盛の今、服もオンラインストアで購入するという人は少なくないだろうが、ネックとなっていたのがサイズ感や素材感がネットの情報ではわかりづらかったことだ。現物を見ずにネットで購入した服が、思っていたより安っぽい素材だったり、サイズが小さすぎたりといった失敗はままある。買ったはいいが結局着ないまま、タンスの肥やしにした経験がある方も、多いのではないだろうか。
つまり、そんなウィークポイントをフォローできるのが、この試着専門店ということなのだろう。原宿まで足を運ぶ必要はあるが、「GU スタイル スタジオ」で現物を試着し、気に入ればその服のタグについているQRコードをスマホで読み込んで、GUのオンラインストアで購入できる仕組みとなっている。いわゆる“ネットとリアルの融合”を担う「ショールーミング」という手法である。
だが、そもそも試着専門店に需要はあるのだろうか? そして利便性は高いのだろうか?
それらを確かめるべく、筆者(30代男性)は12月上旬の平日19時ごろ、GU スタイル スタジオに足を運んだ。その様子をレポートしよう。
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原宿駅から表参道方面へ向かう途中、「試着専門店」は現れる。いざ2階へ
原宿駅徒歩2分という都内でも有数の一等地に、約600㎡の面積で構える「GU スタイル スタジオ」。
20時閉店のため、筆者は閉店1時間前に訪れたことになるが、客入りは上々。原宿という土地柄か、トレンドに敏感な女子大生風の客や、ファッション感度の高いクリエイター風の男性客など、そのファッションレベルはなかなか高い。オシャレな客が多いという印象だ。

広く開放的な店内に、展示会のようなディスプレイ
広い店内は、入り口から向かって左側がレディースアイテム、右側がメンズアイテムのゾーンになっており、ハンガーやマネキンにかかったサンプル商品が並んでいる。試着専門店だけあって展示商品数は多く、1種類のアイテムにつき色違いやサイズ違いが揃えられている。なんでもGUで現在販売されている全商品が揃っているのだという。