GU全商品を試せる「試着専門店」にいくつもの不満! 消費者の利便性はいかほどか

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商品をスマホに読み込んでも……購入までの導線に不満

 同店のウリとなっていた「GU スタイル クリエイタースタンド」は期待外れだったが、そもそも同店は試着を目的とした専門店だ。試着からオンラインストアで購入するまでの導線がスムーズかどうか、それが同店の存在意義を決めるといえるだろう。ということで、いよいよ実際にサンプル商品を試着してみよう。

 陳列されている商品を試着室に持ち込むという流れは一般的なアパレルショップと同じ。筆者はGUの今冬イチオシ商品となっている「裏フリースストレッチスリムジーンズ」を試着することにした。

 試着室内は右側に商品のハンガーをかけられるようになっており、左側に小型のディスプレーが設置されている。右側にハンガーごと商品をかけるだけで、左側のディスプレーに搭載されたセンサーが、商品データを読み込むのだ。商品データを見ながら試着でき、ディスプレーにはその商品のQRコードも表示されるため、スマホにもすぐにデータが送れるというわけだ。

 さすが「ネットとリアルの融合」をテーマにした店舗だと感心したものの、よくよく考えてみれば、商品に付いているタグにもQRコードが付いているのだから、わざわざ試着室内のディスプレーのQRコードで読み取る必要性は感じられない。

 ともあれ、筆者は試着したジーンズのサイズがぴったりだったこともあり、そのままオンラインストアで購入手続きをすることに。だが、ここでも大きな不満があった。

 なんと、QRコードからスマホに読み込ませた商品データには、色やサイズが反映されていなかったのだ。スマホには商品ページが表示されるのだが、購入を決定する前に、改めて色やサイズを選択しないといけないのである。非常に面倒くさい。これも今後のアップデートで改善されていくのかもしれないが、この不親切さは非常に残念だった。ワンタッチ、ツータッチ程度で購入手続きを完了できるようにしてほしいと考えるのは、求めすぎなのだろうか。

 ともあれ、色やサイズを指定し、最終的に購入手続きを完了した。自宅に配送されるという。店員に、商品到着までの目安を尋ねてみると、「都内なら最速で翌日に届くこともありますが、通常は2、3日が目安です。ただ、それ以上、日数がかかる場合もあります」とのことだった。

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閉店間際は客足もまばらに……

 購入した商品を今日、明日にでも着たいという場合には向かないのは仕方ない。ただ、逆に考えれば、大量に商品を購入しても、手ぶらのまま帰れるというのはメリットだろう。

 ――最後に総括した感想を述べさせていただくと、正直、そこまで利便性の高さは感じなかった。

 GUは実店舗が393店(2018年8月31日現在)あり、自宅や職場の近辺といった生活圏内に、GUがあるという方のほうが多いだろう。つまり、わざわざ原宿まで足を伸ばす必要性はあまりないのではないか?

 ただ、GU運営側の視点で考えれば、どの商品が何回試着され、購入に至ったか否かなど、詳細なデータを収集できるというメリットはあるだろう。そのデータを今後、商品開発に活かすであろうことは想像に難くない。

 しかし今のところ、メリットは消費者よりも経営者側に大きいのではないだろうか。

(文=昌谷大介/A4studio)

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