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『大誘拐 2018』あの歴史的名作が年末スペシャルドラマとして蘇った!

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岡田将生は“優等生”を脱皮するか?

 東海テレビの開局60周年を記念したスペシャルドラマであることに加えて、時代を超えてもなお愛され続ける名作のリメイク。本作品の主演を務める岡田はかなりのプレッシャーを感じたのではないだろうか。

 映画版はとし子と井狩の対決がメインで、どちらかといえばサブ的な印象の強かった戸波。しかし『大誘拐2018』は彼に焦点を当てた作品となっている。映画版と同じく誘拐犯のリーダーという設定は同じだが、名前や境遇などの細かい設定がリニューアルされ、彼の人物像をクローズアップした内容になっているようだ。

 大役の抜擢に臆することなく、岡田は「今回の作品は僕にとって2018年を締めくくるご褒美のようなドラマ。深く考え過ぎずに楽しんでいただけるエンターテインメント作品でしたので、楽しく撮影できたらいいなと思いながら演じさせていただきました」とコメント。60周年を記念する重要な作品で大役を得たことを「頑張らないといけないと思いました」と語っている。

 正統派のイケメンで、ゴシップで世間を賑わすこともなく俳優として優等生な印象の強い岡田だが、今作では刑務所を出たばかりのヤクザというアンダーグラウンドな役柄に挑戦。今までの岡田の役柄では耳にすることがなかった「クソババア」と言う単語が頻繁に登場するらしい。彼の新境地に期待である。

 容姿の美しさは群を抜く存在だが、「色気がない」「残念イケメン」と揶揄されがちな岡田。しかし最近では『昭和元禄落語心中』(NHK放送)の有楽亭八雲役で見せた艶のある演技が大きな話題を呼び、SNS上で「色気が尋常じゃない」「ゾクッとした……」と絶賛されている。その活躍は映画にもおよび、クズ男や親に反発する放蕩息子など多様な役柄に挑み、役者としての幅を広げている。いよいよただのイケメン俳優から脱却して、演技派俳優へと躍進できるだろうか? 『大誘拐2018』の演技に要注目だ。

渡部篤郎の名古屋弁にも注目

 要注目といえば、井狩を演じる渡部篤郎も外せない。名優・緒形拳が演じたコミカルかつ凄みのある井狩を、演技派俳優の筆頭と言える渡部が受け継ぐのだ。渡部の「井狩」を目にするのが待ち遠しい。

 彼は映画『大誘拐 RAINBOW KIDS』を大好きな作品だと明かしており、愛知県が舞台となる本作品のため、名古屋弁での演技を提案し意欲的に取得に励んだという。愛知県出身の俳優・佐藤二朗に電話をして相談し、試行錯誤した経緯を語っている。佐藤は渡部の名古屋弁を聞き、「今どきそんなコテコテの言い方はしない。でも、そんな渡部を見てみたい」と応援したそう。渡部は、佐藤の一言が後押しになり頑張れたと話している。

 過去の人気作品のリバイバルが目立つ現在。10月期のドラマでいえば、『今日から俺は!!』(日本テレビ系)や『あなたには渡さない』(テレビ朝日系)が話題だ。幸いにもこの2本は好評で、まずまずの視聴率のようである。こうなってくると、今後も過去に話題になった作品を掘り出してドラマ化する傾向が増えそうだが、どちらもただリバイバルしているわけではない。視聴者の意識を向ける工夫はもちろん、極度な違和感を与えないように現代風にアレンジしている部分も見られる。これが功を奏するかは放映されてからではないとわからない。『大誘拐2018』は成功するか否か。大名作を復活させた心意気を買い、楽しみに画面の前で待とうと思う。

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