宇垣美里アナを「扱いづらい」と干した? TBSの計算違い

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 7月頃から『サンデージャポン』(TBS系)でリポーターを務めるようになると、宇垣アナは“闇キャラ”としてツッコミを受けるようになり、ネット上でも毎週のように話題になった。“女子アナ”という社会的成功者の職業に就く宇垣アナの“闇”発言を、「そういうキャラ作っているだけ」と揶揄する声もあり、自身のネット上での評判について宇垣アナ自身は<やっぱ、その人それぞれに地獄があると思うんですよ。私には私の地獄があるし、あなたにはあなたの人生の地獄があるのだから。他の人には幸せなことしかないなんて、そういうふうに思わないでよって思います>と、核心を突いた発言をした。その発言もまた、ネットニュースなどでは「地獄発言、つまり闇」だと伝えられた。

 10月7日の放送では、ディレクターに結婚願望や相手の有無を聞かれた宇垣アナが<ありますよ。結婚したいです>と答え、相手については<ん?>とはぐらかす場面?VTR?があった。この放送から2日後の『アフター6ジャンクション』(TBSラジオ)で宇垣アナは、結婚や恋愛に関する質問について<すごく苦手><その人のセクシャリティに関すること><ポリコレ的にどうなのって毎回思っちゃって><私はずっと気にしていきたいと思うし、できれば人もそうしたほうが、傷つく人も減るんじゃないかな>と語った。「(恋人は)いません」と言うと「もったいない」などと反応されることについても<私の選択で今いないだけなのに>と感じるという。どれもただただ正論だ。

 しかしテレビ業界においては、このような意見を持つ宇垣アナは面倒くさくて扱いづらい存在なのだろうか。「そんなカタいこと言わないで、もっとうまくあしらってやり過ごせばいいのに~」「空気読んでよ~」といなされてしまうのだろうか。

 『アフター6ジャンクション』では、映画『かぐや姫の物語』について、現代を生きる女性たちが押し付けられてきた女性らしさや役割に言及したこともある。劇団雌猫『だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査』(柏書房)収録のインタビューでも、宇垣アナはこの作品に触れ、かぐや姫の悲しみに同調すると話している。一部を引用させてもらう。

<好き勝手に品評される屈辱も、「らしさ」を押し付けられる息苦しさも、人格を無視される絶望も、全部私が持っているもので。世間の思う「女の幸せ」を追求するのではなく、ただ「人として生きたい」と願うことって、なんでこんなに大変なんだろうなと思います>

 好き勝手に品評されることは、テレビに出ている人間なら容認して然るべき“有名税”などではなく、端的に「屈辱」だ。これは宇垣アナに限ったことではないと思う。そしてテレビに出ていない、一般の人々にとっても同じことである。容姿で値踏みされる経験をした女性、女子から「キモい」扱いされたことのある男性、いずれも「屈辱」を感じて当然だ。

 インタビューでは、“メイクやファッションは魔除けでもある”とも語っている。「もうちょっと垢抜けない、野暮ったいメイクのほうがモテるよ」と見当違いのアドバイスをしてくる人に遭遇することもあるが、<「そういう奴から自分の身を守るためによそおってんだよ!」という気持ちでいます>。垢抜けない、野暮ったい女を懐柔しようとする輩から、自分を守るための武装であり、魔除け。彼女の言葉に共感する、あるいは励まされる女性は多いはずだ。

 今の時代、女性ファンを見方につけたら強い。そんな宇垣アナを“扱いづらい”と干すなんて、もし「女性自身」の記事が事実なら、TBSは本当にもったいないことをしている。

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