30代以下の専業主婦が「働いていない罪悪感」強く感じる傾向 一億総活躍社会への異論

【この記事のキーワード】

 たとえば20代・30代の「罪悪感を覚えたことがある」人たちのコメントには、<生活はできるものの何かあるとすぐにお金に困るので(20代)、<いいご身分だねと言われた>(20代)、<勤務していたときの同僚が昇進したり、ワーキングマザーとして活躍している話を聞いたとき、入社したときは同じスタートラインだったのにこんなに環境が違うのか、それに比べて自分は何も成長できていないと感じたから>(30代)、<同い年の方がバリバリ仕事をしているから 家計は決して余裕があるわけではないから(30代)などとある。専業主婦・主夫世帯よりも共働き世帯が多数派、共働きでなければ生活が成り立たない家庭も少なくないと言われる現代において、専業主婦・主夫経験のある20代・30代は、働いている同世代と比較してしまったり、あるいは経済状況を鑑みて、罪悪感を覚えてしまうようだ。

 一方、50代・60代の「罪悪感を覚えたことがない」人たちからは<お金を自由に使っていましたし、余裕があったので楽しい毎日だった>(50代)、<当たり前だと思った>(50代)、<専業主婦であったことは、むしろ誇りです>(50代)、<専業主婦は過酷労働でもあると思っています。企業戦士である夫の健康維持に努め、食事、睡眠等々、細やかに、ある意味管理しなければならない。育児にしても、三つ子の魂百までと言われるよう、しっかりと抱きしめ、無添加の良質な食事やストレスの無い環境づくりに夫同様、もしくはそれ以上に気を遣ってきた。達成感を感じることはあっても、誰に対しても後ろめたさや罪悪感なぞ感じたことはない>(60代)などのコメントが寄せられ、専業主婦・主夫であることに疑問や迷いが一切感じられない印象だ。<時代背景がまだ共働き家庭がいまほど多くないときだったから>(60代)とのコメントもあるように、今の50代・60代は専業主婦・主夫が多数派だったことも関係しているようだ。

 さて、12月13日の『スッキリ』(日本テレビ系)は、この調査自体に批判的だった。加藤浩次ら出演者たちは、口々に反論を述べたのだ。

 「専業主婦とそうじゃない人という分け方そのものがちょっと乱暴じゃないか。専業主婦でもいろんな人もいるし、働いていてもいろんな人がいて、カテゴリー分けすることで、双方『隣の芝生は青く見える』になってしまう」

 「罪悪感を感じますか? という聞き方自体が意地悪」

 「主婦(向け)の人材サービスの会社がやってる案件だから、専業主婦に対して罪悪感を感じる人が多い結果になるのがわかる気がする」

 「家事は女性の方が人生の貴重な時間を費やしてやっているのだから、GDPや金銭に現れないとしても、評価というか『ありがとう』という気持ちを持つのは当然ですし、夫婦の話し合いによってフレキシブルに組めばいい」

 「それぞれの夫婦の形がある」

 「まったく罪悪感さとか後ろめたさを感じる必要はない。好きなことやっていきましょうってシンプルに思うだけ」

 「罪悪感ではなく、それぞれのハッピーにフォーカスしたい」

 働く/働かないも、家事分担もそれぞれの家庭で話し合って決めればよく、罪悪感など覚えなくていいというのが番組の総意のようであった。

1 2 3

「30代以下の専業主婦が「働いていない罪悪感」強く感じる傾向 一億総活躍社会への異論」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。