30代以下の専業主婦が「働いていない罪悪感」強く感じる傾向 一億総活躍社会への異論

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 また、「一億総活躍というワードが独り歩きしていて、『外で働いていないとダメなんだ』という風にインプットされ過ぎているのではないか? 専業主婦(主夫)を選ぶ権利だってある」との指摘もあった。たしかに女性活躍推進法が施行されるなど“女性の活躍”“女性が輝く社会”が謳われるようになったが、“活躍している”“輝いている”と誰が決めるのだろうか。

 ただ男性のほうが「外で働いていないとダメ」という規範意識や抑圧は強く作用している。妻や子供を養えるだけ稼ぐのが立派な男であり、馬車馬のように働くことが是とされてきた。しかし別の方向からは育児や家事も分担するべきだという風潮も流れ、板挟みになってつらい思いをしている男性だって少なくないだろう。

 『スッキリ!』では視聴者の意見も紹介されたが、専業主婦を選んだ理由は育児、介護、病気などさまざまで、夫に専業主婦になることを望んだためという場合もある。もちろん、共働きを選んだ人だって理由はさまざまであり、働くすべての人が“社会で活躍したい”“輝きたい”と望んでやっているわけでもなく、また、子どもを保育園に預けて働くことに罪悪感を持つ人もいる。今働いていても、今後何らかの理由で働くことができなくなる可能性だってあり、働く/働かないや専業主婦/共働きとカテゴライズすることにどんな意味があるか。

 それぞれが自分で考えあるいは家庭で話し合って納得できる道を見つければよく、そもそも人は「お国のため」に働くのではない。北風と太陽ではないが、低賃金や激務の職場でいくら人手不足だと叫んでも、「大変そうだから働いてあげよう」などと考える人は皆無だろう。「働かせたい」のなら、必要なのは太陽だ。職探しへの支援、過重労働対策、フレキシブルな働き方の幅を増やしていくこと、ブラックな職場環境の改善など、「働くことがお得」とまでは言わないが労働意欲を喚起する「太陽」的な方法をとることが「一億総活躍社会」への近道だろう。

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