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専業主婦の罪悪感、働く妻の息苦しさ 結婚すれば安定する時代ではない

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 明治安田生命が今年「家計」に関するアンケート調査で専業主婦の懐事情について発表していました。妻のお小遣い平均は月19,376円。ただし「お小遣いが無い」という回答も女性全体の17%、特に20代の妻に関しては23%がお小遣い無しというデータが出ています。

 同時に、妻のランチ代は1,263円で夫の約1.6倍だとか、妻のへそくりは741,228円で夫の約1.5倍という数字もあり、妻は妻でよろしくやっている印象を受けますが……専業主婦の場合、「節約は美徳」という雰囲気すら感じるほど多くは普段節約生活をしていて、ランチの回数も圧倒的に男性より少なく、へそくりは男性が亡くなった時は相続財産となるものなので、離婚による財産分与がされなければ夫のものと考えられます。実際のところ妻は、よろしくやっていないどころか、そうでもしないとやっていけないのが現状なのです。

 また、このアンケートの対象は専業主婦に限定されていません。働いている女性も対象ですから、結局、専業主婦の懐事情は非常に厳しいのではないかと考えることができます。

 独身で働いてきた日々を思うと、結婚によって自分が自由に使えるお金に関しては苦しくなっている人が大半でしょう。その上、専業主婦ということで、おそらく家事や育児は限りなくワンオペ状態を受け入れているのでしょう。それと引き換えの幸せや喜び、安定感がなければ、ストレスが爆発してしまいそうです。専業主婦は夫の遊びや無駄遣い、愛情不足に対し敏感で厳しい印象がありますが、それらはお金面での自由度の低さも影響していると思われます。

働く妻の息苦しさと貯まらない貯蓄

 一方、働く女子はどうでしょう。結婚によって豊かになったかと言えば、必ずしもそうでもありません。

 夫が家賃や家に関する口座引き落とし関係を担当し、妻が食費や生活雑貨等の流動的な生活費を担当するという夫婦が増えています。通常、世帯収入は多いので自由に使えるお金も夫婦共々多いはずです。しかし夫の方が妻よりはるかに高収入でも家に現金を一切入れないケースも多々あります。

 そもそも共働きをOKとする男性のありがちな考え方は「妻も働いているからお金は渡さなくていい」「自分の稼いだお金を渡したくないから働く女性がいい」というもの。夫と同じくらいの収入があればまだ良いのですが、概して女性の方が収入は低く、出産や子育ての時短勤務により収入減や昇給の遅れもあり得ます。

 独身時代に実家暮らしだった女性は、結婚によって生活費の支払いが増えます。一人暮らしだった女性でも社宅や家賃補助で暮らしていた女性は、結婚後の家族の生活費を払うと独身時代よりも支出が増えるケースもあります。

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